人民網日本語版 2023年11月29日(水) 17時30分
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中国の科学者が主導する国際研究チームは中国の月探査機「嫦娥5号」や米アポロなどの異なる時期の月サンプルデータを結びつけ、新たな高精度月面化学成分の分布図を作成した。
国際的な学術誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」はこのほど、中国の科学者が主導する国際研究チームの月探査分野の重要な発見を掲載した。同チームは中国の月探査機「嫦娥5号」や米アポロなどの異なる時期の月サンプルデータを結びつけ、新たな高精度月面化学成分の分布図を作成した。この研究成果は月後期のマグマ活動の把握などに対して重要な意義を備えている。中央テレビニュースが伝えた。
月面の化学成分は月の形成と変化の過程を記録しており、月の物質構成および鉱物学・岩石学的特徴の解明において極めて重要だ。吉林大学が中国科学院国家天文台、イタリアのトレント大学、アイスランド大学などの中国国内外の科学研究機関と共に立ち上げた研究チームは、異なる時期の月サンプルデータを結びつけ、月面の主要元素の含有量を正確に見積もった。そして月の南緯・北緯65度間における分解能が1画素当たり59メートルの新たな高分解能化学成分の分布図を作成した。
研究者によると、今回の研究はディープラーニングにより構築した複雑関係モデルに基づいて新しく作成した。その月面化学成分の分布図は人類の月の火山活動への理解を大いに深める同時に、月の地質変化の研究の基礎を固めることになるとしている。
このほか、研究チームは新しく計算された元素含有量に基づき、若い月の海の玄武岩ユニットを標定した。これは月後期のマグマ活動と熱進化の歴史の研究などに信頼できるデータを提供することになる。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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