中国で呼吸器疾患まん延も、専門家「ほとんどは病院に行く必要なし」―独メディア

Record China    2023年11月30日(木) 15時0分

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29日、独ドイチェ・ヴェレは、中国で呼吸器疾患の流行により病院がパンク状態にあるとの情報について、専門家が「ほとんどの人は病院に行く必要がない」との見解を示したことを報じた。資料写真。

2023年11月29日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、中国で呼吸器疾患の流行により北部地域を中心として病院がパンク状態にあるとの情報について、専門家が「ほとんどの人は病院に行く必要がない」との見解を示したことを報じた。

記事は、冬の呼吸器軽疾患流行シーズンに入り、中国では北部地域を中心として病院が人であふれているとの情報が伝えられて憂慮が広がっていると紹介。世界保健機関(WHO)が23日に実施した緊急電話会議で中国の衛生当局関係者が「呼吸器疾患はインフルエンザやRSウイルス、マイコプラズマなど既知の病原体によるもので、流行は児童に限られている」と報告するとともに、「呼吸器系疾患が増えているものの、病院のキャパシティーは超えていない」と説明したことを伝えた。

その上で「当局など各方面からは今回の呼吸器疾患の増加は想定の範囲内との見方が出ているが、市民の不安は解消していない」とし、市民が2019年末に湖北省武漢市で発生した新型コロナの感染初期を想起していると指摘。香港大学バイオ医学スクールの教授でウイルス学が専門の金冬雁(ジン・ドンイエン)氏が「中国の公衆衛生による情報伝達力が不足していることで、病気にかかった子どもの親がパニックに陥って何でもかんでも子どもを病院に連れて行く状況が起きている」と指摘したことを紹介している。

記事によると、金氏はさらに「病院に人があふれているのは、中国の医療体系の問題にある程度帰結する。子どもがちょっと風邪を引いただけでもみんな最高の病院に行こうとする。たとえ診察を受けるまでに何時間、何日待ってもだ」と述べ、実際のところは現在病院に押し掛けている患者の大部分は本来必ずしも病院に行く必要はないとの認識を示した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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