中国の常住人口1000万超の「超大都市」10都市に、武漢など3都市加わる―国営メディア

Record China    2023年12月2日(土) 16時10分

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中国で市街地の常住人口が1000万人以上の「超大都市」に武漢など3都市が新たに加わった。これにより、全国の超大都市はこれで10都市になった。 写真は杭州東駅。

中国で市街地の常住人口が1000万人以上の「超大都市」に東莞(広東省、1082万4400人)、武漢(湖北省、1080万6400人)、杭州(浙江省、1002万1000人)の3都市が新たに加わった、と国営メディアが報じた。これにより、全国の超大都市はこれで10都市になった。

国営新華社通信によると、中国住宅都市農村建設部がこのほど発表した「2022年都市建設統計年鑑」では「超大都市」のほか、「500万~1000万人の「特大都市」に合肥(安徽省、650万4000人)、蘇州(江蘇省、500万800人)2都市が新たに含まれた。

地域別に見ると、新たに超大・特大都市に入った5都市のうち、3都市が長江デルタ地域に位置している。同地域の超大都市は上海と杭州、特大都市は南京(江蘇省)、合肥、蘇州で、全国19超大・特大都市の4分の1を超えた。珠江デルタ地域では一部都市への人口の集中がみられ、超大都市に深セン広州、東莞の3都市に名を連ねる。

都市の人口規模拡大の主な原因には人口の流入と区画調整がある。蘇州市街地の常住人口はこれまで500万をなかなか超えなかったが、統計用区画コードの調整により蘇州工業園区(蘇州工業パーク)の人口が加わったことで特大都市の仲間入りを果たした。

人口データの変化は都市の経済規模や産業発展などの表れだ。商務部研究院地域経済研究センターの張建平主任は「例えば長江デルタ地域は経済発展レベルが高く、一体化が進んでおり、市場化メカニズムや国際化でも中国の先頭に立っている。特に杭州や蘇州などの都市はここ数年、経済発展の大きな活力を見せ続けている」と分析した。

中国国家統計局が2021年5月に公表した最新の第7回人口センサス(20年11月1日から12月10日にかけて実施)によると、中国の総人口(20年11月1日時点)は14億1178万人となり、前回調査を行った10年より7206万人増加した。10年間の年平均増加率は0.53%だった。

都市部人口は9億199万人、農村部人口は5億979万人で、それぞれ総人口の63.89%、36.11%を占めた。10年と比較すると、都市部人口は2億3642万人増加し、比率が14.21ポイント拡大した。国家統計局などは今後とも人口の流動化が加速し、都市化が一段と進むとみている。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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