Record Korea 2023年12月6日(水) 6時0分
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4日、韓国・ニュース1によると、韓国の若者の約90%が「韓国社会の不平等は深刻だ」と感じ、未来の世代への希望も薄いことが分かった。写真はソウル。
2023年12月4日、韓国・ニュース1によると、韓国の若者の約90%が「韓国社会の不平等は深刻だ」と感じ、未来の世代への希望も薄いことが分かった。
韓国銀行はこのほど、少子高齢化に関する分析資料を公表した。その中で、韓国が合計特殊出生率が1.3に満たない超少子化社会となった原因は「若者層が感じる強い競争圧力」と「それに伴う雇用・住居・養育への不安」の二つだとしている。
昨年末に全国の20~39歳の男女2000人を対象にアンケート調査を行った結果、回答者の84.9%が「この10年間で韓国社会の不平等さはより深刻になった」と答えた。「向こう10年間でさらに深刻化する」との回答も87.4%に達した。また、67.8%が「個人の努力による階層移動の可能性は低い」、83.5%が「親の社会経済的地位が教育などを通じて子どもに受け継がれている」と答えており、61.6%が「子ども世代の社会経済地位は自分を上回らないだろう」と悲観していた。
世帯主の年代別に純資産のジニ係数を分析した結果では、20代(0.55)のほうが40代(0.53)、50代(0.52)よりも資産格差が大きかった。20代の若者たちは、自分より数十年も長く経済活動をしてきた40~50代よりも、世代内での資産格差が深刻だということになる。
さらに、2020年の分析によると、特に男性は所得が少ないほど未婚率が顕著に高かった。30代男性の所得上位20%では既婚者は5人に4人の割合(未婚率21.5%)だが、所得階層が下がるほど未婚者が増え、所得下位20%だと家庭を築いているのは4~5人に1人(未婚率77.2%)という結果になっている。
資料は「こうした不平等の認識が少子化を深刻化させる」「イースタリンの相対所得仮説によると、不平等の深刻化は相対所得を引き下げ少子化を誘発する」「未来世代に対する悲観も悪影響を及ぼしている」と指摘。少子化が進めば世代内不平等が深刻な高齢層の人口比率が高くなり、経済全般の不平等も上昇させる悪循環が生まれるとも述べている。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「20~30代はなぜ不平等感が強いのか。SNSに夢中で他人の日常の一部だけを見てそれが全てだと思ってしまうからだ。韓国建国以来、一番豊かに暮らせているのは今の20~30代なのに」「この世が全て平等だったことが一度でもあったか?。不平等は常にある。現実はいつだって厳しい。ただ、他人と自分を比較する人が増えただけだ」「果たして努力も平等にしてきたか、顧みてみるといい」「平等がよければ北朝鮮に行くんだな」といった、若者に対する厳しいコメントが多数寄せられている。(翻訳・編集/麻江)
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