99.999%の高純度水素!中国初の商用分散型アンモニア水素製造・充填ステーションが稼働

人民網日本語版    2023年12月12日(火) 12時30分

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中国初の商用分散型アンモニア水素製造・水素充填一体型ステーションである広西石油南寧振興加能ステーションが広西チワン族自治区南寧市で完成し、試運転に成功した。

中国石油化工集団(中国石化)が8日に明らかにしたところによると、中国初の商用分散型アンモニア水素製造・水素充填一体型ステーションである広西石油南寧振興加能ステーションが広西チワン族自治区南寧市で完成し、試運転に成功した。科技日報が伝えた。

同ステーションは中国石化が独自に研究開発したアンモニア水素製造の総合的技術を採用。99.999%の高純度水素を1日当たり500kg製造できる。水素製造規模は同類最大で、40台以上の水素燃料電池車の水素使用の需要を満たせる。広西の従来の水素使用方法より60%のコスト削減を達成した。これは中国の水素エネルギー産業の発展が直面している輸送・貯蔵の難題を解決するための新たな道筋を示した。

水素の貯蔵と輸送は水素エネルギー産業チェーンの発展を制限する重要部分だ。中国の水素ステーションは現在、主にチューブトレーラーによる輸送に頼っている。水素の輸送能力が低く、コストが高い。アンモニア分解水素製造は一種の技術ロードマップだ。触媒によりアンモニアを窒素と水素に分解し、水素の純化により関連するエネルギー使用の需要を満たす。アンモニアは高効率の水素貯蔵媒体で、貯蔵と輸送が容易でコストが低いなどの優位性を持つ上、アンモニア分解による水素製造で二酸化炭素が排出されることはない。

中国は世界最大の合成アンモニア製造・消費国で、分散型アンモニア水素製造を発展させる良好な基礎がある。国家発展・改革委員会と国家エネルギー局は2022年3月に「『第14次五カ年計画(2021-25年)』新型エネルギー貯蔵発展実施案」を発表し、初めて「アンモニア」を重要な水素貯蔵の担い手として重点的な研究開発方向に組み入れ、「アンモニア水素エネルギー貯蔵」のモデル実証を明確に打ち出した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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