「30歳を超えたら主演は無理だった…」英BBCが分析した韓国ドラマにおける女性主人公の変化とは?

Record Korea    2023年12月16日(土) 21時0分

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11日、韓国メディア・毎日経済によると、英BBCが韓国ドラマにおける女性主人公の変化について分析した。資料写真。

2023年12月11日、韓国メディア・毎日経済によると、英BBCが韓国ドラマにおける女性主人公の変化について分析した。

BBCは韓国ドラマについて「現在は多くの作品に社会とメディア慣行の重大な変化を反映する複雑で強烈な女性キャラクターが登場する」「かつては恋愛によって生き方が変わるシンデレラストーリーが大部分だったが、最近は復讐や成功を狙う独創的な物語を持つ人物へと変化している」と分析。いじめに立ち向かい復讐する女性が主人公の「ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜」や、自閉スペクトラム症の女性弁護士が主人公の「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」などのヒット作に言及している。

また、かつては傍若無人な財閥二世の男性が勇敢な労働階級の女性を好きになる「花より男子」のようなドラマが人気を集めたとした上で、「現在も金持ちや強いキャラクターが好まれるが、それが女性であることも可能になった」とし、韓国の女性財閥2世が北朝鮮の将校と恋に落ちるドラマ「愛の不時着」を例に挙げている。

その他、20年以上も専業主婦として生きてきた女性が医師として新たな人生を生きる姿を描くドラマ「医師チ・ジョンスク」に主演している、歌手兼女優のオム・ジョンファとのインタビューを紹介している。

オム・ジョンファは「『人生の目標は完璧な男性を見付けること』に帰結していた1990年代には、女性が注目されることがほとんどなかった」「デビューした頃は、30歳になったら主演は無理、35歳になったら母親役、というケースがほとんどで、本当に才能があって美しい女性でも年齢のせいで画面から消えた」と振り返った。

強い女性が登場するドラマを多数執筆してきた脚本家のペク・ミギョン氏は、「韓国ドラマで初めて女性のスーパーヒーローキャラが登場した『力の強い女ト・ボンスン』の成功でようやく、テレビ局が変わった。私の作品以降、女性キャラはより積極的でパワフルでカッコいい自立した人物に変化したが、まだ満足はしていない」と意欲を示している。

その他、「最近の韓国ドラマでは暴力を行使する女性も登場している」として、「マイネーム:偽りと復讐」も紹介。韓国ドラマに前例のない多彩な女性キャラが登場することになった背景には、経済発展に伴う女性の地位の変化、教育水準の向上、社会的成功の渇望、資金力が抱負なNetflixなどによる投資などが影響を及ぼしているという関係者の声も伝えている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「キム・ヘジャ、カン・スヨン、チョン・イナ、コ・ドゥシム。昔も年齢に関係なく演技力で主人公を演じてきた女優はいたよ」「若い頃から年寄りの役を演じてきたキム・スミみたいなケースもある」「主人公が男でも女でも、面白ければ見る」「韓国ほど年齢を気にして、年を取って惨めな国はないと思う。だから子どもを産んで育てて老いることが怖くて少子化が進む。50代で新入社員になっても、60代でパートに出ても恋愛してもおかしくない国であればドラマの役柄も多彩になるし、また成長できるのでは」「30歳で主演はなし、35歳は母親役でいいと思う。でないと後進は機会が得られない」「外国にも年齢の壁はある。韓国だけが女性を差別しているような報道はしないでほしい。女性の美は20代がピークだというのは全人類共通の観点だ」など、さまざまなコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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