2023年日本アニメベスト10=4位「鬼滅の刃」、3位「呪術廻戦」、1位は…―台湾サイト

Record China    2023年12月23日(土) 20時0分

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台湾のネット調査サイト「DailyView網路温度計」がこのほど、2023年に人気となった日本のアニメ10選をランキング形式で紹介する記事を掲載した。写真は「呪術廻戦」。

台湾のネット調査サイト「DailyView網路温度計」がこのほど、2023年に人気となった日本のアニメ10選をランキング形式で紹介する記事を掲載した。(※本記事はネタバレを含みます)

同サイトは「KEYPOビッグデータキーエンジン」と呼ばれる人工知能(AI)を用いた世論分析システムで、Facebookフェイスブック)やYouTube(ユーチューブ)、ニュースメディア、インターネットコミュニティー、ブログなどから月間1000億以上の中国語データを収集。今年(1月1日~12月6日)台湾のネット上で最も話題になった日本のアニメベスト10を選出した。

■10位「異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する~レベルアップは人生を変えた~」

美紅氏のライトノベルが原作。家族や同級生からいじめられている主人公・天上優夜(てんじょうゆうや)が、亡くなった祖父の部屋で異世界への扉を発見。2つの世界を行き来し、異世界でのレベルアップが現実世界にも影響を及ぼしていくというストーリーだ。

台湾のネット上では「主人公が異世界への扉を見つけられなければ、本当に悲惨な人生を歩まなければならなかった」「主人公がイケメンになった後、幸運が急に訪れるのがいい」「異世界ものはありきたりだけど、画風と戦闘シーンが良いと思う」などの声が上がっていたという。

■9位「ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜」

麻生羽呂氏(原作)、高田康太郎氏(作画)による日本の漫画をアニメ化した作品。夢を抱いて就職するも社畜と化してしまった主人公・天道輝(てんどうてる)。ある日、突然街中がゾンビで埋め尽くされた世界に変わり、「ゾンビになるまでにしたい100のこと」というリストを作るというストーリー。

台湾のネット上では「この作品を見ながら、人生は果たして正常なのかと考えさせられた」「汗水たらして会社のために働くのがリアルすぎる」「第1話から良かった。世界が終わっても会社に行きたくない…社会人の心を打つ作品」といった声が寄せられていたという。

■8位「機動戦士ガンダム 水星の魔女」

サンライズ制作によるアニメ。モビルスーツ産業最大手の「ベネリットグループ」が運営するアスティカシア高等専門学園のパイロット科に、辺境の地である水星からスレッタ・マーキュリーという少女が編入してくるところから物語は始まる。

初めて少女を主人公にしたことや斬新なストーリー設定が新旧ファンに刺さり、台湾のネット上では「歴史あるアニメは時代と共に進化していくことが必要。『水星の魔女』はそれを見事に体現している」「斬新なスタイルとストーリーが新鮮だった」などの声が上がっていたという。

■7位「とんでもスキルで異世界放浪メシ」

江口連氏によるライトノベルが原作。平凡なサラリーマンだった向田剛志(ムコーダ)が勇者召喚に巻き込まれて異世界へ。その際に与えられた、元の世界から食材を取り寄せることができるという「ネットスーパー」という固有スキルを駆使して旅をするというストーリー。

台湾のネット上では「このアニメはずっと食べてる。『ネットスーパー』はチート」「おなかいっぱいでも、この作品を見るとおなかが空いちゃう」「グルメの描写が素晴らしいだけでなく、その他の設定も面白い」といった声が上がったという。

■6位「SPY×FAMILY

遠藤達哉氏の漫画が原作。スパイの男性ロイド・フォージャーと、殺し屋の女性ヨル・ブライア、他人の心を読むことができる超能力少女アーニャがそれぞれの素性を隠してかりそめの家族として生活する様子をコミカルに描く。10月7日からシーズン2の放送がスタートした。

日本で12月22日に上映開始となった「劇場版 SPY×FAMILY CODE:White」が台湾で2024年1月19日に公開されることが決まっており、台湾のネット上では「ワクワク!めちゃくちゃ興奮する」「予告を見る限り、名探偵コナンの劇場版のような路線かな」「派手なオリジナルシーンに期待」といった声が出ていると紹介した。

■5位「葬送のフリーレン

山田鐘人氏(原案)とアベツカサ氏(作画)による漫画が原作。人間、ドワーフ、エルフなどさまざまな種族がいる世界を描いたファンタジーもので、エルフの魔法使いである主人公フリーレンが勇者ヒンメルら仲間たちと共に魔王を倒し、10年に及ぶ冒険の旅を終える。そして50年後、かつての仲間の死に直面したフリーレンが、人間について知ろうと新たな旅に出るという物語だ。

記事は「繊細で温かいストーリーが多くの視聴者を感動させた」とし、台湾のネット上で「自分が泣くとは思わなかった。フリーレンは言葉にしろ動きにしろ(アニメ化された部分が)素晴らしい」「第1話を見て新鮮さを感じた。それから、泣いた」といったコメントが出ていることを紹介した。

■4位「鬼滅の刃

吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)氏の漫画が原作。主人公の竈門炭治郎(かまどたんじろう)が、鬼にされた妹・禰豆子(ねずこ)を人間に戻すために鬼を倒す集団である「鬼殺隊」に入隊し、仲間と共に鬼と闘う姿を描く。今年はシーズン3となる「刀鍛冶の里編」が放送され、24年春には「柱稽古編」の放送が予定されている。

台湾のネット上では「刀鍛冶の里編」について「最終話で大泣きした」「結末は見てて涙をこらえられなかった」「今回のアニメーションはすごく良かった」などの声が、「柱稽古編」について「柱稽古編にとても期待してる」「楽しみ!胡蝶しのぶが好き」との声が出ていたという。

■3位「呪術廻戦

芥見下々(あくたみげげ)氏の漫画が原作。人間の負の感情から生まれた「呪霊」と、その呪霊を呪術を使ってはらう「呪術師」の戦いを描く作品だ。今年は「懐玉・玉折」および「渋谷事変」が放送されている。

記事は、「渋谷事変」で最強呪術師である五条悟が封印されどのように呪霊に挑むかという点や、素晴らしいバトルシーンが視聴者を引き付けているとし、台湾のネット上で「渋谷事変が一番の見どころ」「渋谷事変は本当にすごい。最初から最後まで死傷者続出で超ダーク」といった声が出ていたと伝えた。

■2位「【推しの子】」

赤坂アカ氏(原作)、横槍メンゴ氏(作画)による漫画作品。産婦人科医をしていた主人公の青年が死後に自分が推していたアイドル、星野アイの子どもに生まれ変わる。そして、星野アイがストーカーに殺害された事件の真相に迫るという内容。芸能界の裏事情に関する描写やサスペンス要素が話題の作品だ。

記事は、台湾のネット上で「あかね(登場人物の黒川あかね)に対するいじめの回は圧迫感がすごかった」「ネットリンチの場面は本当にリアルだった。感情の鬱積(うっせき)が良く描けていた」「批判の声と(本人が)努力する様子の対比が素晴らしかった」といった声が出たと紹介。また、YOASOBIによる主題歌「アイドル」について、「洗脳神曲がセンセーションを起こし、さらなる話題性を生み出した」とも評した。

■1位「進撃の巨人

諫山創氏の漫画が原作。「巨人」の脅威から逃れるため3重の城壁を作り、壁内で生活していた人類だが、ある日出現した超大型巨人らによって壁が破られ、巨人の侵入を許す。主人公のエレン・イェーガーが幼なじみのミカサ・アッカーマン、アルミン・アルレルト、その他の仲間たちと共に成長し、巨人と戦う姿が描かれる。3月にThe Final Season完結編の前編が、11月に後編が放送され、終幕した。

記事は、「原作の漫画は2年以上前に完結しているが、それでもアニメ放送後に多くのファンに名残惜しさと感動を与えた」とし、台湾のネット上で「泣いた!10年にわたる神作」「本当に最後の最後。『いってらっしゃい、私の青春』」「リヴァイ兵長の最後のシーンを見て涙があふれた」といった声が寄せられたことを紹介した。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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