世界初と注目浴びた韓国の月探査機搭載カメラが故障=韓国ネット「失敗は成功の母」「カメラは日本製を…」

Record Korea    2023年12月26日(火) 17時0分

拡大

20日、韓国メディア・毎日経済によると、韓国初の月探査機「タヌリ」に搭載された広角偏光カメラ「PolCam」が正常に作動していないことが分かった。資料写真。

2023年12月20日、韓国メディア・毎日経済によると、韓国初の月探査機「タヌリ(KPLO)」に搭載された広角偏光カメラ「PolCam」が正常に作動していないことが分かった。

PolCamにはカメラが2台あるが、1台は解像度が低く使用できない状態のため、現在は1台のカメラのみ使用している。そのカメラも観測データの処理に支障が生じているという。

「タヌリ」は昨年8月に打ち上げられた。PolCamは月の表面を偏光観測する任務を担うが、カメラの不具合により「目的を完遂できるかは未知数だ」と記事は指摘している。不具合の原因は分かっていない。

PolCamは開発当時、世界初の探査機からの月面偏光観測であり、地球から見えない月の裏側を撮影することも世界初だとして、科学界の注目を浴びた。しかし、関係者によると開発の最中から「タヌリへの搭載をめぐりまとまらない宇宙開発計画、不十分な開発予算と人件費、時間などの問題」があったといい、そのために同じカメラを2台製作したが1台の性能が劣るという問題が発生したとみられている。

PolCamを開発した韓国天文研究院は、5月に打ち上げに成功した国産ロケット「ヌリ」に搭載された衛星4機も開発した。しかし打ち上げの直後に1機が行方不明になり、残り3機は交信に成功したものの、1機が統制困難な状態になった。残る2機もいまだ任務に着手できていないという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「失敗しながら学習していくんだよ。より良い性能の物を造って挽回しよう」「失敗は恥ではない。諦めることこそ恥だよ」「これをチャンスとして、補完すればいい」「失敗は成功の母だ。これで奮起すれば次は成功する」など、前向きな声が多数寄せられている。

一方で、「中国は宇宙ステーションを造っているというのに」「中国製を使ったんじゃないの?」「肩肘張らないでカメラは日本製を使わないと」「20年くらい前の韓国なら生産業も技術力も経済活動人口も好調で可能だったかもしれないが、今は宇宙船に予算を回せるほど経済的に余裕がある国ではない」などのコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携