2023年12月27日、韓国・ヘラルド経済は「日本の医薬品が韓国でも人気を集めており、ネット通販で購入する人も増えているが、医薬品のネット上での販売と購入はどちらも違法行為に当たる」と注意を促す記事を掲載した。

韓国食品医薬品安全処が5つの協会・機関と官民合同で年初から11月までにネット上の医薬品違法販売、あっせん、広告行為を調査し、摘発・アクセス遮断などの措置を取った事例は1万8331件に上った。対象となった医薬品は勃起不全治療薬、抜け毛治療薬、解熱・鎮痛・消炎剤、覚せい剤・興奮剤、局所麻酔薬など。

特に、エスエス製薬の鎮痛薬「イブ」シリーズは「錠剤が小さくて飲みやすく、よく効く」として口コミが広がり人気が高いといい、大手ポータルサイトのショッピングモールで大々的に販売されていた。大正製薬の風邪薬「パブロンゴールドA」も人気で、コミュニティー、ブログなどで取り引きされていた。

ネット上での医薬品取引は薬事法違反に当たり、販売者は5年以下の懲役または5000万ウォン（約500万円）以下の罰金。購入者も場合によっては100万ウォン（約10万円）以下の過怠料が科せられる。食品医薬品安全処は「ネット上で違法に流通している医薬品は正式に許可を受けた製品なのか確認できない。流通過程で変質・汚染されている懸念もあり、服用すれば危害が発生する恐れが大きい」とし、調査と措置を拡大していく方針を示した。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「おかしな薬ではない。こんなによく効く鎮痛剤は初めてだ」「イブがどう体に良くないのか説明してよ」「イブもパブロンも昔からある薬なのに副作用がどうとかウケる。ずっと服用してる日本人と、日本で購入して服用してきた韓国人を何だと思ってるんだ？」「通販も面倒なんだよ。韓国の会社が良い薬を作れば手間もかからなくていいのに」「作れないならお金を払ってコピーでも作らせてもらうとかすれば？自分たちには作れないと認めもせず、何が副作用だ」「違法に流通してる日本の薬の方が韓国の薬より2倍は安い」「食品医薬品安全処は消費者の味方じゃないのか」「中国やベトナムから入ってくる麻薬の取り締まりにでももっと力を入れなよ」など、不満の声が殺到している。

また、「イブクイックDXは最高の頭痛薬。これほど効果のある薬は他にない」「太田胃散は一瞬にして調子がよくなるし二日酔いにも効く」「パブロンは本当にいい薬だ」など、日本の薬を称賛するコメントも多数寄せられている。（翻訳・編集/麻江）