韓国のユーチューバーが死んだ愛犬をクローンで再生=ネットには否定的な声

Record Korea    2024年1月7日(日) 22時0分

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3日、韓国メディア・韓国経済によると、あるユーチューバーが死んだ愛犬のクローンを作り、物議を醸している。資料写真。

2024年1月3日、韓国メディア・韓国経済によると、あるユーチューバーが死んだ愛犬のクローンを作り、物議を醸している。

チャンネル登録者数が20万人を超える人気チャンネル「サモエド・ティコ」に、1日に「うちのワンコが戻ってきました」とのタイトルで動画が投稿された。愛犬「ティコ」との日常を紹介しているチャンネルだが、1年前にティコが事故で死んだことを報告する動画が投稿されていた。

今回、新たに投稿された動画によると、愛犬のクローンを作ることが可能だというニュースを見て知っていた飼い主である投稿者は、愛犬のクローンの作成を依頼。このほど生後3カ月の2匹の子犬となって投稿者のもとに戻ってきたという。「愛犬のクローンは韓国ではまだほぼ見られないことだが、今回のことでクローンのことを知ってもらい、自分のように愛犬を失った喪失感を克服する人がいてくれたらと思う」と伝えている。

記事によると、クローン犬の作成には死んだ犬の体細胞サンプルを採取する必要があり、動物の生命権を脅かす行為だとの指摘もある。また、1匹のクローン犬に少なくとも10匹の代理母が必要で、卵子採取のためにも複数の犬の犠牲が求められるという。

この動画を見た人の多くは否定的な反応を示していたという。「(愛犬との)突然の別れは大きなショックと悲しみだったと思うが、クローンを作って克服しようという考えが本当にいいことなのか疑問に思うし心配だ」「クローン犬を作るまでの過程で、たくさんの子の犠牲が必要になると聞く。非倫理的ではないか」「この動画を見た人たちが、命の価値を軽く考えるのではないかと心配になる」などのコメントが並んでいる。ただ、「クローンを作った気持ちは十分に理解できる」「戻ってきてくれてうれしい」「すばらしい技術だ」と、投稿者を応援する声も上がっている。

こうした反応を受け、投稿者は「クローンのティコを、(生前の)ティコと同一視してはいない」などのコメントを出している。

この記事に寄せられたコメントも、「ペットロスの経験があるから気持ちは分かるけど、自分にはそこまでできないな…」「何匹もの犬が犠牲になるというのは胸が痛む。お薦めできない方法だよね」「本当にひどい、利己的な人間だと思う。他の犬の命だって大事だよ」「よく似た子の里親になるんじゃだめなの?」「クローン犬1匹のために10匹以上の犠牲を伴うことを忘れちゃいけない。愛犬家が、犬肉の食用以上のことをしている」「これこそ動物虐待じゃないのか」「双子の別々の人間であるのと同じで、元の犬と同じ犬ではない。執着も病だ」「10年前に愛犬を亡くした時、クローンでもと思ったけど、娘に『その子(クローン犬)はうちの子じゃないよ。ただのそっくりな犬だよ』と言われた。次に迎えた犬に同じ名前を付けようとした時も、娘に『それは違う』と言われた。私のゆがんだ愛情だと、当時高校生だった娘が教えてくれた」など、否定的な内容のものが多い。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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