ヒョンデの戦略をそのまま模倣?プレミアム市場に進出し始めた中国メーカー、韓国自動車業界に緊張走る

Record Korea    2024年1月10日(水) 6時0分

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9日、韓国・ソウル経済は「中国の自動車メーカーが『安くて質の悪い自動車』の汚名を払拭し、プレミアム市場に進出し始めた」と伝えた。写真はBYD車。

2024年1月9日、韓国・ソウル経済は「中国の自動車メーカーが『安くて質の悪い自動車』の汚名を払拭し、プレミアム市場に進出し始めた」とし、「高級ブランドを別途立ち上げ、電気自動車(EV)やハイブリッドなどのエコカー製品を押し出して差別化を狙う方針だ」と伝えた。

記事によると、中国大手BYD比亜迪汽車)は昨年立ち上げた高級ブランド「仰望」の製品群を強化する作業に入った。2億ウォン(約2200万円)ほどの大型SUV「U8」を発売したのに続き、最近EVスーパーカー「U9」を披露した。

GWM(長城汽車)はSUV専門高級ブランド「WEY」を立ち上げ欧州での販売を開始し、ジーリー(吉利汽車)は高級EV専用ブランド「ギャラクシー」を立ち上げたという。

これをめぐり韓国の自動車業界では「デザインの革新や品質の改善を通じてジェネシスブランドを育て上げた現代自動車(ヒョンデ)の過去の戦略を中国メーカーがそのまま模倣している」と指摘する声が上がっている。

BYDはデザインの責任者に、アウディのチーフデザイナーなどを歴任したヴォルフガング・エッガー氏を任命した。GWMはランドローバーに30年近く務めたフィル・シモンズ氏を迎え入れてデザインの総括業務を任せている。

また、欧州などの先進市場に進出した中国メーカーは社会的信用のある調査で高い評価を受け、安全性を立証している。ジェネシスもこれまで品質強化に注力し、17年から5年連続で米国のJ.D.パワーの新車品質調査で1位を獲得する成果を挙げている。

さらに、別途立ち上げたブランドを「準高級車」に位置づけ、価格を大衆向けモデルとプレミアム製品の中間に設定する戦略も「現代自動車と同じだ」と指摘されているという。

自動車融合技術院のイ・ハング院長は「中国はプレミアム市場で内燃機関車を飛ばして電気自動車を前面に押し出している」とし、「中国を韓国の自動車業界の追撃者ではなくライバルとみなし備えるべきだ」と話したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「現代自動車は緊張しているだろう。自分たちがやってきたことをそのままやられているのだから」「ギャラクシーの名前まで一緒だ」「最近の中国車はとても良い」「現代自動車は値段が高すぎる」「現代自動車が今の価格を維持するなら、数年後には韓国の道路をたくさんの中国車が走っているだろう」「高品質に低価格で韓国市場にも入ってきてほしい」「正直、EVは韓国より中国が優れている」「車はデザインより何より安全性が大事。その点で中国車はまだ信用できないな」などさまざまな意見が寄せられている。(翻訳・編集/堂本

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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