中国の鉄道は10日午前0時にダイヤ改正を実施しました。新ダイヤでは、1日の旅客列車数がこれまでより233本増えて1万1149本になり、貨物列車数は40本増の2万2264本になります。列車運行構造が適正化されたことで、旅客輸送と貨物輸送の能力がよりいっそう強化されました。

中国国家鉄路集団（国鉄集団）によりますと、2023年の鉄道旅客輸送量は延べ36億8000万人、貨物輸送量は39億1000万トンで、ともに過去最多となりました。

2023年の全国鉄道固定資産投資額（完成ベース）は前年比7．5％増の7645億元（約15兆2900億円）でした。開業した新線3637キロのうち2776キロが高速鉄道で、全国22県で鉄道が通じない歴史に終止符が打たれました。全国鉄道営業距離は23年末時点で15万9000キロに達し、うち4万5000キロが高速鉄道です。

国家鉄路集団は今年、「出疆入蔵（新疆ウイグル自治区を出てチベット自治区に入る）」や辺境国境地域の鉄道など、国家戦略鉄道大通路建設プロジェクトに力を入れ、沿川沿海高速鉄道、西部陸海新通路などの重点プロジェクトの建設に拍車を掛けます。上海-蘇州-湖州を結ぶ高速鉄道や杭州-義烏-温州を結ぶ高速鉄道など、開業する新線は通年で1000キロ以上になる見通しです。（提供/CRI）