ウォン・カーウァイ監督ドラマ「繁花」の聖地巡礼、上海のホテルが高騰

人民網日本語版    2024年1月12日(金) 0時0分

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ウォン・カーウァイ監督のドラマ「繁花」が爆発的人気となり、口コミと視聴率が爆上がりしているほか、ドラマに登場する場所が人気観光スポットとなっている。

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2024年の幕開けと共にドラマ「繁花(Blossoms/Flowers)」が爆発的人気となり、口コミと視聴率が爆上がりしているほか、ドラマに登場する場所が人気観光スポットとなっている。

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香港の巨匠ウォン・カーウァイ(王家衛)監督が演出を務め、フー・ゴー(胡歌)、マー・イーリー(馬伊琍) 、ティファニー・タン(唐嫣)、シン・ジーレイ(辛芷蕾)らが出演する同ドラマは、金宇澄(ジン・ユイチョン)が2012年に中国最高峰の文学賞「茅盾文学賞」を受賞した同名小説をドラマ化した作品。1990年代初期の上海を舞台に、フー・ゴー演じる阿宝が奮闘する姿を主軸とし、ごく普通の労働者だった阿宝が時代の寵児となって宝社長と呼ばれるようになるまでの華麗なる転身を描いている。時間の流れと共に展開されるその数々の出会いや喜怒哀楽は、咲き乱れる花のような激動の上海に通じるものがある。

ストーリーは主に上海の「黄河路」で展開されるため、ドラマの大ヒットを受けて、黄河路は現在ネットで人気の観光スポットとなっている。そして、フー・ゴーと同じタイプのスーツをオーダーメイドできる浙江省寧波市の仕立て屋は注文の電話が鳴りやまず、ドラマに登場する「真園酒家」のモデルとなったレストラン「苔聖園酒家」も予約困難なほど混みあい、原作小説の「繁花」の検索回数と実売部数が過去最高を記録している。


上海市にある老舗ホテルの「和平飯店」には、ドラマに登場した英国様式のスイートルームの他、「ナイン・ネイションズ・スイート」と呼ばれる中国、英国、米国、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、日本、インドの9カ国の建築様式でデザインされたスイートルームがあり、面積は平均178平方メートルとなっている。最上階には268平方メートルの「ザ・サスーン・スイート」と呼ばれるスイートルームもある。4日午前、旅行サイト・携程網で、この英国様式のスイートルームの料金を検索したところ、宿泊料金は1泊1万5930元(約32万円)から1万6888元(約34万円)にまで高騰していた。さらに面積が同じ他の「ナイン・ネイションズ・スイート」も1泊約1万2000元(約24万円)となっていた。このように宿泊料金は決して安くないものの、英国様式のスイートルームは3日先まで予約済みとなっていた。



また、同ホテルで最も豪華なスイート「ザ・サスーン・スイート」の宿泊料金は1泊9万元(約180万円)以上だった。料金が最も安いのはダブルの「フェアモント」だが、それでも1泊約2400元(約4万8000円)となっている。

和平飯店のフロントスタッフは、「このところ客室の予約状況は好調で、『繁花』を見て宿泊しに来る客がとても多い」としている。

そしてオーダーメイドスーツを仕立てる「紅帮裁縫」の発祥地・寧波市奉化の仕立て屋「王興昌洋服店」には、フー・ゴーと同じデザインのスーツを作ってほしいという予約電話が殺到している。紅帮裁縫は、清朝末期から民国時代の初期にかけて、「紅帮」と言えばスーツと言われたほどの隆盛を誇った。

ドラマのストーリーが主に展開される上海市の黄河路と鳳陽路の交差点にも観光客が殺到しており、多くの若者がそこで記念撮影している。また、黄河路に建ち並ぶ店を見て、「この店はドラマに出てきたタバコ屋で、ここが『真園酒家』だ」と、ドラマに出てくる店などを探している。

「繁花」に登場するレストラン「真園酒家」のモデルとなった上海市黄河路の「苔聖園酒家」もネットで人気を集めるようになっている。同店のスタッフは、「春節の年越し料理の予約はすでにいっぱいになっている。また、平日もほぼ満席で、しばらくは予約を受け付けない」としている。


さらに原作小説の検索回数や実売部数も過去最高を記録している。大手ECサイト「当当網」の24時間以内の書籍売れ筋ランキングを見ると、「繁花」と「繁花:評語・注釈本」が5位と6位になっている。また、7日以内の売れ筋ランキングでは、「繁花:評語・注釈本」が6位、「繁花」が8位となっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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