Record Korea 2024年1月13日(土) 7時0分
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韓国の最大野党「共に民主党」から離党を表明した李洛淵元首相は同党国会議員について「44%が前科者だ」と発言。党内から批判が噴出し、謝罪に追い込まれた。写真は李洛淵氏のフェイスブックより。
韓国の最大野党「共に民主党」から離党を表明した李洛淵(イ・ナギョン)元首相は同党の国会議員について「44%が前科者だ」と発言した。これには党内から批判が噴出。翌日には謝罪に追い込まれた。
李洛淵氏は韓国三大紙の一つ、東亜日報の記者出身。2005年に金大中(キム・デジュン)大統領(当時)に請われて国会議員選挙に出馬して当選し、政界入りした。その後、全羅南道知事を経て、17年5月に文在寅(ムン・ジェイン)政権の首相に就任し、約2年半、務めた。
22年3月の大統領選にも名乗りを上げたが、共に民主党の予備選挙で李在明(イ・ジェミョン)氏に敗れた。東亜日報時代は東京特派員の経験もあり、「知日派」とされる。
朝鮮日報などによると、李洛淵氏は8日、蔚山放送とのインタビューで「(共に民主党は)道徳性と多様性を失ってしまった」と指摘。「同党の国会議員167人のうち44%に当たる68人に前科がある。他の党よりはるかに高い。このようなことはこれまでなかった」と主張した。
さらに「共に民主党はさまざまな困難に見舞われたが、(多様性を保障する)党内民主主義という免疫システムが働いていたため、困難を乗り越えて新たな道を見いだしてきた。しかし、今はそれが壊れている状態。党内の多様な声が封鎖されている。非常に深刻な病的状態だ」とも語った。
聯合ニュースによると、李洛淵氏は9日、「前科者発言」をめぐり、「民主化運動などでの法令違反を考慮していなかった」として、SNS(交流サイト)で謝罪した。
発言に関しては「ある市民団体の統計を引用したもの」と説明。計算自体も44%ではなく41%が正しく、民主化運動や労働運動での法令違反が多く含まれているとした上で、自身は「昔も今も民主化運動の活動家の行為を高く評価している」と釈明した。
その一方で李洛淵氏は新党結成も予告した。共に民主党内で李在明代表の辞職を要求しているグループ「原則と常識」の議員らが今後、新党に合流する可能性にも言及。4月の国会議員選(定数300)を見据えた政党の離合集散の動きともみられる。(編集/日向)
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