中国の対米輸出が減少、第3国を経由か―独メディア

Record ASEAN    2024年1月13日(土) 6時0分

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11日、独ドイチェ・ヴェレは、米国の対中輸入総額が大幅に減少する一方で、中国製品が貿易障壁を回避するため他国を経由して間接的に米国に入り込むようになっていると報じた。写真はベトナム。

2024年1月11日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、米国の対中輸入総額が大幅に減少する一方で、中国製品が貿易障壁を回避するため他国を経由して間接的に米国に入り込むようになっていると報じた。

記事は、米商務省のデータとして2023年1〜11月の米国における対中輸入総額は約3931億ドル(約57兆円)で前年同時期より20%減少、米国の輸入総額全体に占める割合も13.9%まで低下して2004年以降の最低水準になったと紹介。一方で、米国の対メキシコ輸入額が約4390億ドル(約64兆円)で中国を上回ったと伝えた。

そして、バイデン政権下にある米国が中国とのデカップリングによる脱リスク化をしばしばテーマとして取り上げており、大統領選が近づく中で野党の共和党も同様の主張を示しているとした上で、米カリフォルニア大学の国際貿易専門家、キャロライン・フロイント氏が「たしかに中国とのデカップリング現象が起きている」としつつも、中国からの輸出が減ったというよりも、メキシコなどのパートナー国からの輸入が急速に拡大したというべきだとの見解を示したことを紹介した。

記事は、メキシコのほか、ベトナムをはじめとするアジア諸国の対米輸出が急増しており、米商務省のデータによると2023年1〜11月のベトナムからの輸入額は約1048億ドル(約15兆円)に達して、ベトナムが米国にとっての主要貿易パートナーの仲間入りを果たしたと伝えた。

一方で、米国のイエレン財務長官が昨年夏に東南アジア諸国を訪問し、ベトナムが米国によるサプライチェーンの脱リスク化で重要な役割を果たすとの認識を示した際、イエレン氏が乗ったベトナム製電動バイクの部品の大部分が中国から入っていたことが米国メディアによって発見されたと紹介。「米国市場に入る製品の出どころをさかのぼることは非常に困難になっている。中国のメーカーも、貿易上の制約を回避するためにしばしば他国を経由しての対米輸出を行っている」とし、専門家からは「今や米国はメキシコやベトナムを通じて中国から間接的な輸入を行っているに等しい」との意見が出ていることを伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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