中国の女子大生、履歴書写真を修整しすぎて面接で不合格に―中国メディア

Record China    2014年8月16日(土) 20時50分

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14日、「微博上のあなたの写真が、実物とかけ離れたとびきりの美男美女であることを、家族は知っていますか?」という言葉が、最近ネット上で流行している。写真は労働者向け求人広告。

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2014年8月14日、「微博(ウェイボー=中国版ツイッター)上のあなたの写真が、実物とかけ離れたとびきりの美男美女であることを、家族は知っていますか?」という言葉が、最近ネット上で流行している。昨今、多くの人が、フォトショップ(PS)など各種画像編集ソフトを利用して自分の写真を修整、よりグレードアップさせている。だが、就活中に、履歴書用写真まで加工してしまうと、一体どのような結果が待っているのだろうか?沈(シェン)さんのケースを一緒に追ってみよう。中安在線が伝えた。

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▼加工した履歴書用写真が原因で面接不合格、落ち込む本人

沈さんは、大学を卒業したばかりの22歳。彼女はこれまでに、数社の社員募集にWEBで応募し、履歴書を送付した。沈さんは、「履歴書貼付用に撮影した写真は、まったく生気がなかった。携帯では、さまざまな画像編集ソフトを手に入れられる。肌に艶を与えて、眼を少し大きくして、顎をちょっと尖らせ、頬に赤みを差すと、ずいぶん見栄えが良くなった。履歴書用写真を加工したのは、面接担当者に好印象を与えるためだった」と話した。

今月10日、沈さんは、安徽省合肥市宿州路にある大型ショッピングモールからの電話を受けた。ある化粧品メーカーが、売り場カウンターの販売員を募集しているという。翌日、さっそく面接に出向いた沈さんだったが、面接担当者は、履歴書の写真と本人とがあまりにも違うという理由で、その場で彼女を不採用とした。

▼履歴書用写真の修正は、誠実性と信用性に関わる問題

記者は13日、沈さんを不採用とした商場の人事部に連絡を取った。沈さんを面接したマネージャーは、彼女を不採用とした理由について、「履歴書用写真と実物とのギャップがあまりにも大きかった」と説明した。

マネージャーは、「履歴書による書面審査で、応募者の印象がかなり良い場合、面接もうまく進むケースが多い。だが、我々が何よりも重視するのは、本人の誠実さだ。もし、履歴書の写真と本人とが全く違う場合、面接での印象が格段に下がるだけではなく、本人にとってマイナスのイメージにつながる」と指摘した。

安徽中天恒弁護士事務所の弁護士は、これについて、次の通り説明した。履歴書用写真に加工を施すことは、法律には抵触しないが、信用の問題に大きく関わる。企業にとって、ある人物を採用するか否かの決め手となるのは、本人の学歴や職歴だけではなく、面接での印象がより重要になる。面接の時点で、履歴書用写真が加工されたものであることが判明すれば、人事担当者は、応募者が信用に足る人物ではないと判断する可能性が高く、さらには履歴自体の真実性についても疑いを持つかもしれない。

▼専門家の助言「応募先に応じて、履歴書用写真の雰囲気も変えると良い」

安徽省労動法専門委員会の委員は、「応募先に応じて、履歴書用写真も、そこに相応しい雰囲気のものに変えることは有効だ」と、次の通り提案した。

弁護士、教師、財務担当者など、高い専門性が求められる職種の場合は、正装を着用し、端正な表情で撮影すると良い。一方、ショッピングアドバイザー、販売職、PR担当者などの職種なら、比較的カジュアルな雰囲気で、生き生きと写っている写真の方が良い。服装はスーツが基本だが、表情は少しくだけた、活発な感じが効果的だろう。司会者、美容関係、芸術関係などの分野の仕事に応募するなら、少し化粧を施し、最近撮影した生活感にあふれた写真を使っても良い。服装は、TPOをわきまえた、落ち着いた雰囲気のものが適切だ。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)

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