日本で初めて「特定少年」への死刑判決、中国ネットは伝え方の違いに注目「これは見習うべき」

Record China    2024年1月19日(金) 19時0分

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山梨県甲府市で夫婦を殺害して放火した「特定少年」に初めて死刑が言い渡された事件をめぐり、中国のネット上では報道における表現の違いに関するコメントが相次いだ。資料写真。

山梨県甲府市で夫婦を殺害して放火した「特定少年」に初めて死刑が言い渡された事件をめぐり、中国のネット上では報道における表現の違いに関するコメントが相次いだ。

報道によると、2021年10月に甲府市で、一方的に好意を寄せていた女性の家に侵入して両親を殺害し火をつけたとして殺人や放火などの罪に問われた当時19歳の被告(21)に、甲府地裁は18日の裁判で死刑を言い渡した。22年に18、19歳を「特定少年」とする改正少年法が施行されてから「特定少年」に死刑判決が下されるのは初めて。

判決では「犯行は悪質で計画性があり、動機も自己中心的で理不尽。遺族に対する真摯な謝罪もない」「責任の重大性や更生の可能性の低さから、19歳という年齢を最大限考慮しても死刑を回避することにはならない」などと指摘し、求刑通り死刑が言い渡された。

今回の判決は中国でも報じられており、SNS・微博(ウェイボー)では「日本で初めて特定少年に死刑判決」が一時トレンド1位になった。特に注目されているのが事件についての描写部分で、中国メディアのVista看天下の記事は日本の報道をそのまま翻訳する形で「一方的な好意(中国語で『単恋』」と報じているが、この表現は中国の事件報道ではあまり使用されないとして注目を集めている。

中国のネットユーザーから寄せられたコメントで最も共感を集めているのは「中国では恋愛関係にあっても、どちらかが一方的に好意を持っていても、どちらも『感情のもつれ』と書かれる」というもの。ほかにも、「『一方的な好意』という言葉は良い」「法律の問題はさておき、この『一方的な好意』という表現は被害者側にとても友好的だと思う」「これはどこかでよく使われる『感情のもつれ』よりずっと適切だ」「『一方的』とはっきり書く点は見習うべき」などの声が上がり、共感が集まっている。

このほか、「なんて恐ろしい事件だ」「合理的な判決だと思う」「中国ならまだ子どもじゃないかと弁護しそう」「(中国)国内も未成年への罰を厳しくすべきだ」「人格はおおむね18歳までに出来上がっている」などのコメントも寄せられている。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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