人民網日本語版 2024年1月24日(水) 8時30分
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両側面にひだが入ったロングスカート「馬面裙」は、宋の時代にすでに雛形ができ、明、清の時代に流行した。
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両側面にひだが入ったロングスカート「馬面裙」は、宋の時代にすでに雛形ができ、明、清の時代に流行した。では、「馬面裙」はどれほど美しいものだったのだろうか?その美の極致が「藍色纏枝四季花織金粧花緞裙」だ。
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「藍色纏枝四季花織金粧花緞裙」は、明の時代の代表的な「馬面裙」だ。桃色の薄布で作られたウェスト部分にはグリーンのリボンのようなベルトがあしらわれ、ブルーのサテンを使ったスカート生地には華やかな模様が施されており、富貴かつ優美で、なおかつ豪華さもある。明の時代の「馬面裙」には往々にして「裙襴」(スカートの膝や裾の部分を囲むようにして付けられた、布幅のある模様飾り)と呼ばれる装飾が施されており、その模様は多種多彩で、さまざまな意味や思いが込められている。「藍色纏枝四季花織金粧花緞裙」は、上部が「金の糸が使われた纏枝紋四季花」の模様で飾られているほか、下部には「裙襴」が3本入っており、模様は上から順に金鸞鳥紋、花翟紋、花翟紋・鈴鐸羽葆紋となっている。生地の色使いや、金の糸が使われた生地の使い方には工夫が凝らされており、スカート全体が光り輝いている。この「馬面裙」に採用されている「粧花緞」は、手織り工芸「南京雲錦」の中でも技術が最も複雑で、中国のシルク史の最高レベルの技術と言われている。今でも機械では織ることができず、1枚の布を2人がかりで織らなければならない。1人が図案を、1人が色を調整しながら織り、1日に最も多くて5センチから6センチしか織ることができないという。
明や清の時代に流行した「馬面裙」を、今のオシャレな若者が着用するようになっているということは、中国の美学の伝承であり、伝統文化と現代の生活の融合でもあると言えるだろう。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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