Record China 2024年1月24日(水) 19時0分
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23日、第一財経は、アジアカップで1点も入れられずに敗退し、かつての名門クラブが相次いで資金難により解散する状況にある中国サッカーの未来について経済的な面から展望する記事を掲載した。
2024年1月23日、中国メディアの第一財経は、アジアカップで1点も入れられずに敗退し、かつての名門クラブが相次いで資金難により解散する状況にある中国サッカーの未来について経済的な面から展望する記事を掲載した。
記事は、カタールのドーハで22日夜に行われたアジアカップグループステージで中国がカタールに0−1で敗れ、3試合で1点もゴールを奪えないまま程なく敗退が決定し、同じ日には中国スーパーリーグ(中超)創設元年(2004年)のチャンピオンだった深セン足球倶楽部が解散したとの情報もネットを騒がせたと紹介。17日には「中超」チャンピオンの系譜を受け継ぐ大連人民足球倶楽部も正式に解散を発表しており、2020年シーズン優勝後に解散した江蘇蘇寧を含め、中国プロサッカーリーグ30年の歴史の中で、すでに約20のトップリーグチームが解散するという、世界でも類を見ない状態になっていると伝えた。
そして、どのクラブも解散の理由が多額の負債であることは明らかで、かつて「広州恒大」としてアジアチャンピオンに2度輝いた経験を持つ広州足球倶楽部も現在チーム存続のために資金集めに必死になっているとし、一時期「金満サッカー」と評された中国のサッカー界は汚職の蔓延と深刻な資本不足により最も危機的な状況に追いやられたと指摘した。
その上で、中国サッカーがまだ資本に支持される可能性の有無について、長年スポーツ産業に関心を寄せてきた専門家が「サッカーへの投資で資本が関心を持つのは直接的な経済的リターンと間接的な広告効果だ。両者を総合すると、短期的には楽観できないが、長期的に見ればなおも注目すべき投資先だ」との見方を示したことを紹介。この専門家の話として、中国サッカーは1994年のプロ化以降黒字を出したクラブは一つもなく、直接的なリターンという点では不良ビジネスであるものの、プロサッカーは粘着性の高いサポーターが多く獲得できる上、官民双方から重視されているほか、中国サッカー界の反腐敗の動きが一層強まり、評判の下げ止まりが期待できることから、サッカーへの投資離れも底を打って回復する可能性があるとした。
一方で、中国サッカー協会に完全に依存する形でプロリーグが運営されているためにサッカーへの投資が企業にとってもうけにならないと指摘する声も出ていると紹介。リーグの利益を協会から切り離すことではじめて、リーグに活力がもたらされ、各レベルの中国代表チームにも還元されているとの意見を伝えた。
記事は最後に、昨年の「中超」の平均観客動員数が2万人に迫り、約10年前の14年シーズンよりはるかに多くなっていると紹介した上で、「金満サッカー」が完全に幕を閉じたことで、中国サッカー界は徐々に正常に戻りつつあり、資本投入も本来の軌道に戻るだろうと結んだ。(翻訳・編集/川尻)
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