人民網日本語版 2024年1月24日(水) 19時30分
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23年の中国越境EC輸出入額は前年比15.6%増の2兆3800億元に達した。
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2024年に入ってから、越境ECをめぐる話題への注目度が高まる一方だ。23年の中国越境EC輸出入額は前年比15.6%増の2兆3800億元(約48兆8000億円)に達した。現在、グローバル貿易が低迷する背景の中、越境ECは流れに逆らって増加傾向を示している。
23年には、中国から価格にして1兆8300億元相当の物品が越境ECを経由して世界各地に輸出された。これは5年前の2.3倍にあたる金額だった。
中国で昔から伝わる草木で編んだトートタイプのバッグや米のとぎ汁を原材料にしたシャンプーが欧州の消費者のお気に入りになった。
海外の猫を飼っている家庭では、中国製のスマート猫用トイレと自動給餌器が新たな愛用グッズになった。
リチウム電池や太陽電池も世界の消費者が競うように注文する人気商品となっている。
中国越境ECが勢いよく海外進出 23年には、世界のショッピングアプリ・ダウンロードベスト10のうち、中国のECアプリが半分を占めた。中国の数多くの企業が、国際市場の中心的な位置に立つようになった。
現在、中国には越境ECを扱う企業が10万社以上ある。越境EC総合試験区は165カ所に達し、その分布も中心都市と省都都市から二線都市、三線都市へと広がりを見せている。
中国越境ECの販売ネットワークは世界の220カ国・地域以上をカバーし、越境ECの独立型ステーションは20万カ所以上設置されている。海外倉庫は2400カ所を超え、面積は2500万平方メートル以上ある。物流、決済、宅配便など第三者サービス企業が世界の数十万の顧客にサービスを提供している。
ここ数年の間にECプラットフォームの機能が日増しに充実し、サプライチェーンがより迅速で柔軟になったことにより、多くの中小企業の国境を越えたビジネスがますます便利になり、会社にいながらして世界へ商品を売ることが可能になった。
取材でわかったのは、急速に発展する越境ECが、中国の従来型産業に新たな変化をもたらしつつあることだ。
湖北省天門市でアパレル製品工場を営む企業は、設立からわずか2年ほどで市内に25カ所のサブ工場を設けるまでに発展した。そのうち17カ所は23年に操業がスタートしたばかりという。責任者の于兵(ユー・ビン)さんは「中国国内のECは競争が激しく、海外市場により大きな可能性がある」と話すが、同社の発展ペースは于さんの予想をはるかに超えるものだ。1年目の付加価値額は7000万元(約14億3500万円)前後、2年目は2億元(約41億円)を超えて3倍になった。海外での販売業務の運営をプラットフォームに任せたことで、同社は生産に専念できるようになった。越境ECを通じてオンラインで注文を受ける同工場は、これまでに1000万点の衣類製品を世界30数カ国に販売した。
同市では今、海外市場での競争に照準を合わせるアパレル企業が増え続けている。2年前には越境EC業務を展開する同市のアパレル企業は10社にも満たなかったが、今では400社を超えている。
発展ペースが最も速く、ポテンシャルが最も大きく、波及効果が最も大きい対外貿易の新業態として、今や越境ECの国境を越えた宅配便の1つ1つが、数多くの中国企業に海外市場における新たなビジネスチャンスをもたらしている。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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