中国の女優ユー・シューシン（虞書欣）の乗った車が、北京市内の高速道路で違法な後退をする様子を撮った動画がネットに登場し、猛批判にさらされた。

25日早朝に撮られたという動画には、1台の黒いワゴン車が道路脇のゼブラゾーンに停まっている様子が映されていた。その様子を目撃した人によると、恐らく同車は高速道路の出口を間違えた様子で、ゼブラゾーンを通って分岐点までバックし、出口から一般車道へと下りていったという。

この車は同日、北京の空港に到着したユー・シューシンの送迎車だったが、さらに動画はもう1台の乗用車も、このワゴンと同じく高速道路で違法な後退をする様子を捉えている。これはユー・シューシンの追っかけファンの車と思われる。

動画は中国のSNS・微博（ウェイボー）でも拡散され、「ユー・シューシンのドライバーが違法運転」などといったワードがトレンドランキングの上位を独占した。ウェイボーではユー・シューシンに対する批判の声が飛び交い、さらにファンからは「彼女はあくまで乗客」「本人も恐怖だったはずだ」と擁護の声も多く上がっている。

この騒ぎを受けて、北京市朝陽区の交通警察では25日、詳しい経緯を知るため調査チームを立ち上げたことを発表。中国メディアでは、幹線道路での後退は「道路交通安全条例」第82条規定に違反すると指摘している。

ユー・シューシンのマネジメントチームが運営するウェイボーでは、新たにアンバサダーに起用された広告の詳細を25日に発表予定だったが、急きょ中止された。現在はこの騒動の対応に追われているとみられる。（Mathilda）