「旭日旗」騒動に中国人ジャーナリストが言及=「愛国心を愚弄」「太陽は日本人の専有物ではない」

Record China    2024年1月26日(金) 13時0分

拡大

中国・江蘇省南京市の商業施設に「旭日旗」など日本風の装飾がしてあるとの告発があり物議を醸したことについて、環球時報元編集長の胡錫進氏が「愛国心への愚弄」との見解を示した。

(1 / 3 枚)

中国・江蘇省南京市の商業施設に「旭日旗」など日本風の装飾がしてあるとの告発があり物議を醸したことについて、環球時報元編集長の胡錫進(フー・シージン)氏が「愛国心への愚弄」との見解を示した。

その他の写真

報道によると、あるブロガーが先日、同商業施設のあちこちに日本的要素があり「旭日旗」まで貼られていると指摘する動画を投稿した。同ブロガーは動画で「ここは南京であり、東京ではない!」「中国の領土だ」「こんなものを貼って、お前たちは南京を尊重しているのか」などと従業員らを詰問し、警察に通報。警察は装飾を剥がすよう施設側に求め、施設の関係者も「われわれも不適切だと感じた。調査して処理する」として装飾を撤去した。

胡氏は24日、騒動について「現地警察は問題になることを恐れて、適当に装飾を撤去させたのだろう。しかし、その後、装飾の全景の写真がシェアされ、旭日旗とまったく関係がなかったことが分かった。問題のブロガーが過去にも同様にまったく関係ないことを“親日”や“媚日”と無理やり結び付け、施設の正常な営業に影響を与えた上、対立感情をあおっていたことも明らかにされた」とした。


その上で、「これは決して愛国ではなく、極端な方法でアクセス数を稼ぐ歪んだ行為だ」と指摘。「ネットユーザーらはこうした行為に警戒心を抱き、彼らのわなにはまらないようにしなければならない。われわれの今日の社会には日本軍国主義の片棒を担ぐ雰囲気や条件はまったく存在せず、どんな商業施設も公然と“媚日”や“跪日(日本にひざまずく)”を行う動機はない」と論じ、「事実を捏造し、色眼鏡で中国の商売人たちのあら捜しをする」行為を非難した。


さらに、「太陽は生命の源であり、世界のほぼすべての民族にはそれぞれ異なる形の太陽崇拝が存在する。太陽は決して日本人の専有物ではない。彼らには旭日旗があるがために、中国人はあらゆる場所で太陽や太陽のような形の芸術的表現を避け、中国内のあちこちで“旭日旗”を探し回らなければならないというのか。私に言わせれば、これは中国人の思想と表現の余地を奪い、中国人民の愛国の熱情を愚弄し、辱めることだ」と指摘。「こうした人々は愛国ではなく明らかに“害国(国を害する)”である」とした。

胡氏は「一部の人が世論の場で日本の要素を神経質に掘り起こすことが、(社会において)重しになってしまっている。誰かに対して“媚日”だと言えば相手を怖がらせることができるというのはとんでもない状況だ」と非難。今回の件について「ブロガーの明らかに道理がない主張が警察を脅かし、商業施設に装飾を撤去させた。これは、個別の過激派のネット上における扇動力と破壊性がどれほど大きいかを表している」とし、「悪意をもって人々の愛国感情を消費する行為に打撃を与えなければならない」と主張した。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携