中国の国家財政はここ数年、科学技術を財政支出の重点分野として優先的に保証している。2018-23年の6年間で財政科学技術支出は8327億元（約16兆6500億円）から1兆567億元（約21兆1300億円）に増加し、年平均成長率は6．4％だった。新華社が伝えた。

中国財政部の王東偉（ワン・ドンウェイ）副部長は同日に行われた国務院新聞弁公室の記者会見で、「財政支出の力強い保証と同時に、財政当局はさらに税優遇、政府調達、資産管理、財政金融などの政策ツールを総合的に駆使し、科学技術イノベーションを力強く支援している」と説明した。

王氏はまた、「財政当局は24年により力強く効果的な措置を講じ、科学技術イノベーションの牽引による現代的産業体系の構築を推進し、新たな生産力の発展に力を入れる。政策の判断では、企業のイノベーション主体としての地位強化、需要の牽引的役割の発揮、産業チェーン・サプライチェーンの強靭性と安全レベルの向上、科学研究者の活力喚起を重視する」と述べた。

王氏は、「科学研究者の活力喚起については、2つの比較的重要な試験的改革がある。1つ目は大学・科学研究機関の給与制度の改革試行事業の推進支援で、2つ目は職務科学技術成果所有権または長期使用権の改革試行事業の加速的な推進だ。科学研究者の積極性と創造力を十分に喚起する」と説明した。

経費使用では、財政科学技術経費分配使用メカニズムの改革深化に力を入れ、「4つの強化」を達成する。（1）基礎の強化。基礎研究、応用基礎研究、先端研究への投資を拡大する。（2）研究開発の強化。重要中核技術の研究開発の勝利を力強く支援・保証し、複数の国家科学技術重要プロジェクトの展開を支援する。（3）力の強化。国家実験室、国家科学研究機関、ハイレベル研究型大学、テクノロジーリーディング企業を重点に、国家戦略的科学技術力の強化を支援する。（4）効果の強化。プロジェクト、資金、人材、拠点のイノベーション資源の統合を強化し、パフォーマンス管理を全面的に強化する。（提供/人民網日本語版・編集/YF）