人民網日本語版 2024年2月4日(日) 9時0分
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南京大学によると、中国と米国の科学研究者は高精度同位体年代測定法を駆使し、二畳紀末に赤道などの低緯度地域で陸上生物大絶滅が発生した時期を新しく測定した。写真は貴州省で科学調査を行う科学研究者。
南京大学によると、中国と米国の科学研究者は高精度同位体年代測定法を駆使し、二畳紀末に赤道などの低緯度地域で陸上生物大絶滅が発生した時期を新しく測定した。この研究は、異なる生態系の環境悪化への応答速度の違いを明らかにしており、生物大絶滅のプロセスをより正確に復元するのに役立つ。新華社が伝えた。
この研究を率いる中国科学院院士で南京大学地球科学・工程学院教授の沈樹忠(シェン・シュウジョン)氏は、「二畳紀末に発生した生物大絶滅は地質史上最も深刻な大型絶滅事件で、海洋種の8割以上と陸上種の約9割が消滅した。科学界ではこれまで一般的に、この大絶滅は約2億5200万年前に発生したとされていたが、異なる地域・異なる生態系の大絶滅のプロセスについては、より詳細な研究が足りなかった」と説明した。
最新の年代測定によると、二畳紀末の赤道などの低緯度地域における陸上生物の大絶滅は2億5188万年前に始まった。低緯度地域の陸上生物の大絶滅は、海洋生物の大絶滅が始まる時間より少なくとも約6万年遅く、高緯度地域の陸上生物の大絶滅が始まる時間より少なくとも43万年遅かった。
研究者はさらに世界古生物ビッグデータバンクに基づき、大絶滅前後の異なる緯度帯の生物多様性の変化を分析した。その結果によると、低緯度地域は生物絶滅の発生が遅れただけでなく、絶滅率も比較的低かった。これは当時、低緯度地域の陸上生態系の環境圧力に耐える能力が高かったことを物語っている可能性がある。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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