ヒューマノイドロボット時代到来?2035年は市場規模1540億ドルに―中国メディア

人民網日本語版    2024年2月6日(火) 13時40分

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人工知能技術が飛躍的な進展を遂げるのに伴い、ヒューマノイドロボットの発展の原動力がますます強くなり、産業におけるホットな競争領域になろうとしている。

中国工業・情報化部など7当局がこのほど「未来産業のイノベーション発展推進に関する実施意見」を通達し、「未来の先端設備を強化し、ヒューマノイドロボットや量子コンピューターなどの製品でブレークスルーを果たす」ことを打ち出した。

「ヒューマノイドロボット」が人々の視界に入ったのはこれが初めてのことではない。同部は23年末に「ヒューマノイドロボットのイノベーション発展に関する指導意見」を通達した。今年1月12日には北京ヒューマノイドイノベーションセンター専門家委員会が北京経済技術開発区で発足した。

人工知能(AI)技術が飛躍的な進展を遂げるのに伴い、ヒューマノイドロボットの発展の原動力がますます強くなり、「頭脳」が明晰で、「四肢」が柔軟に動くヒューマノイドがこれからの産業におけるホットな競争領域になろうとしている。公開されたデータによれば、ヒューマノイドロボット市場は2035年に1540億ドルに達する見込みだ。

23年にはヒューマノイドロボット製品が急増した。2023世界ロボット大会だけでも、登場したヒューマノイドロボット製品は10種類以上あった。

世界では、テスラが開発したヒューマノイドロボット「オプティマス」が大きな注目を集めている。テスラの発表によると、オプティマスは花に水をやる、ダンスをする、服をたたむなど複数の技能を備えている。また、アマゾンのヒューマノイドロボット「ディジット」は、すでに多くの実際の作業シーンで頭角を現し始めている。

23年に上海傅利葉知能科技が開発した汎用ヒューマノイドロボット「GR-1」が2023世界人工智能大会に登場した。身長1メートル65センチ、体重55キロ、歩く速度は最高時速5キロで、重さが50キロある物を運搬できる。

ヒューマノイドには人類にとって最も重要な作業を担う部分である手が欠かせない。上海非夕ロボット科技はヒューマノイドロボットのアーム部分を主に製造する。同社が開発したヒューマノイド「払暁」は、ヒューマノイドの能力の限界を打ち破り、さらには人間の手を上回る柔軟性を実現したアーム部分を備えている。

中国科学院瀋陽自動化研究所の劉連慶(リウ・リエンチン)副所長は、「ヒューマノイドロボット業界はスマート制御の組み込みコンピューターシステムやセンサー技術など、多くの重要技術と関わりがある。こうした技術のブレークスルーが他の業界の発展をもたらす可能性がある」と述べた。

追い風となる政策と技術の進歩に背中を押され、中国ではヒューマノイドロボット技術の成果が次々に登場し、応用シーンが絶えず広がり、コア部品の国産化プロセスも絶えず加速している。ヒューマノイドロボットはより先進的でスマートな方向へと一歩一歩前進している。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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