中国、輸入車台数は10年ぶりの低水準―中国メディア

Record China    2024年2月6日(火) 18時0分

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5日、第一財経は、中国の輸入車台数がこの10年で最低となったことを報じた。

2024年2月5日、中国メディアの第一財経は、中国の輸入車台数がこの10年で最低となったことを報じた。

記事は中国乗用車協会のデータで、昨年中国の輸入自動車が前年比8.9%減の79万9000台となり過去10年間で最低だったことが分かったと紹介。2017年の124万台から年平均約10%のペースで減少し続けており、昨年は国内の高級車市場が比較的好調だったにもかかわらず減少に歯止めがかからなかったとしたほか、輸入額も3321億3000万元(約6兆9000万円)で、前年比5.8%減少したと伝えている。

また、ブランド別では、主に輸入車として中国で販売されている超高級ブランドのほぼすべてが前年比で販売台数を減らしたと指摘。ポルシェは世界販売台数が同3%増の32万台だった一方で中国販売台数は同15%減の7万9283台と世界で唯一減少したほか、ベントレーは3006台で同18%減、ランボルギーニも同17%減、フェラーリは同5%減だったとした。

さらに、輸入車の在庫係数はここ数年上昇傾向にあり、16〜21年の輸入車在庫はおおむね3カ月分前後であったのに対し、22年には4.5カ月、23年には4.9カ月になったと紹介し、同協会の崔東樹(ツイ・ドンシュー)秘書長が「在庫の増加は輸入車市場の需要減退を反映している」との見解を示したことを伝えた。

記事は一方で、自動車輸入の全体量は年々減少傾向にあるものの、輸入車の単価は上昇しているとも指摘。15年に25万2100元(約530万円)だった平均単価が昨年には41万5700元(約870万円)になったとし、中国車両輸出入有限公司研究部の何索佳(ホー・スオジア) 氏がその理由について、消費レベルの向上、低価格製品の現地生産化、為替レートの下落の3点を挙げて説明したことを紹介した。

そして崔氏が「新エネルギー車市場の急速な発展により、輸入車ブランドの市場空間が圧縮されている上、輸入車市場には新製品が不足している。今年の輸入車市場は昨年と同水準となることが見込まれ、輸入車100万台の時代に戻ることは難しい」と語ったことを伝えている。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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