CRI online 2024年2月6日(火) 10時30分
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2024年1月に入り、中国の複数の国産自動車ブランドが海外向け輸送能力への投資を拡大し始め、次々と自前の遠洋輸送船団を編成しています。写真はBYD初の自動車輸出に特化したRO-RO船。
中国工業情報化部がこのほど発表した造船業のデータによると、中国の造船市場シェアは14年連続で世界一となっています。2023年は中国の新造船竣工量、新造船受注量、手持ち工事量などの多くの指標が、いずれも国際市場シェアで世界一を維持しています。新年の開始早々、2024年の船舶工業には2023年の活況を引き継いだだけでなく、いくつかの新たな変化も見られています。
比亜迪汽車(BYD Auto)のRO-RO船が1月中旬に中国南部の深セン市で初就航し、新エネルギー車5000台以上が欧州に向けて出港しました。これはBYD初の自動車輸出に特化したRO-RO船で、全長は200メートル近く、7000台の自動車を積載できます。BYD初のRO-RO船が欧州に向かったことで、深セン小漠港も東南アジア・中東・地中海・紅海航路に続く5本目のRO-RO船対外貿易航路を擁する港となりました。
2024年1月に入り、複数の国産自動車ブランドが海外向け輸送能力への投資を拡大し始め、次々と自前の遠洋輸送船団を編成しています。BYDは今後2年間で8隻のRO-RO船の運航を開始します。BYDだけでなく、自動車の海外輸出向け輸送能力に対する投資をさらに強化するため、奇瑞(Chery)、上海汽車(SAIC)、広州汽車集団有限公司(広汽集団)などの自動車メーカーも次々と遠洋船団を編成しており、自動車メーカーは「自主海運」の新たな段階に入りつつあります。
国際市場では、自動車用のRO-RO船賃料が高値で推移し続けており、2023年10月には1日当たりの賃料が10万ドルを突破したということで、自動車メーカーは1台の車を中国から欧州に輸送するために、多額の輸送コストを負担することになります。そのため、中国の自動車輸出量の急増を背景に、膨大な物流コストを下げるため、自動車メーカーは自ら船を建造したり購入したりして独自の遠洋船団を作り、輸送力の不足と高額な運賃の問題を軽減しようとしています。
業界関係者によると、世界の自動車用RO-RO船の受注量は過去2年間で急増し、約200隻が追加発注されましたが、その中で中国の主要自動車メーカーの発注量が約半分を占めています。自動車のRO-RO船の建造期間は比較的長く、1隻の引き渡しに要する期間は平均で15カ月ほどとなっています。そのため、今後数年間は、中国製自動車用のRO-RO船引き渡しがピークを迎えるものと見られます。(提供/CRI)
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