春節連休の自宅訪問型ペットサービスが好調、8日で10万円稼ぐ人も―中国

人民網日本語版    2024年2月9日(金) 23時30分

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春節連休の自宅訪問型ペットサービスが好調だ。資料写真。

春節(旧正月、2024年は2月10日)連休が近づいて、故郷を離れて働く人々は続々と帰省の旅路についた。一方で、ペットを飼っている人は帰郷に先立ってペットをどうするかという「大切なこと」を考えなければならない。友達の家やペットショップに預かってもらうほかに、より柔軟な方法として「自宅に来て世話してもらうサービス」を選ぶ人がますます増えている。銭江晩報が伝えた。

今年の春節連休に、この自宅訪問型のサービスはどれくらい人気なのか。

8日間で100件受注した人も

浙江省杭州市で働く陳さんは、今年は飼い猫を杭州に残しておくことに決めた。「去年はわざわざ車を運転して実家まで猫を連れていって年越しをしたが、道がすごく混んでいて、本来なら6時間の道のりが12時間もかかり、人間も大変だったけれど、猫にとってはさらにつらかったろう」と話した。

そして、「人間に飼われている猫は新しい環境への適応力が低い。慣れた場所に置いておいて、誰かに家まで餌をやりに来てもらうのが一番いい方法だ。杭州の猫預かりサービスは大体1日当たり100~200元(約2000~4000円)で、春節連休に丸々預けると1000元(約2万円)にもなる。比較して見ると、費用という点でも猫の気持ちという点でも、家に来てもらうサービスの方に軍配が上がる」と続けた。

陳さんはこのほど、同じ団地に住む数人のペットの飼い主と共にペットの世話をしてくれる近所の人を見つけた。春節(旧正月、今年は2月10日)から1日おきに計3回、餌をやりに来てもらうと約束した。

陳さんは「元の値段は1回当たり50元(約1000円)だったが、人数が多いので、団体割引を適用してくれることになり、1回30元(約600円)になった。春節連休の留守中の『猫問題』が90元(約1800円)で解決できて、とてもお得」と述べた。

猫シッターは春節連休のニーズが最多、昨年は1日23件の注文も

「これから猫ちゃんに餌をあげに行きます」。猫シッターの璇さんは自宅訪問サービスに先立ち、飼い主にメッセージを送った。決められた場所から鍵を取り出し、シューズカバーをはいて、使い捨て手袋をはめ、消毒用アルコールを全身にスプレーする――これは璇さんが訪問サービスの際に必ず行うルーティンだ。

璇さんは続いて家の中の様子と猫の状態をチェックし、異常がないか確認し、それから餌を置き、水を取り替え、猫のトイレを掃除する。時間に余裕があれば、窓を開けて換気し、簡単な掃除を行い、猫としばらく遊ぶ。すべてのサービスを終えるまでの時間は約30分だ。家に入ってから出るまでの間、動画を何本か撮って飼い主に送ったり、飼い主とずっとビデオ通話していたりする。

璇さんによると、春節連休期間の訪問サービスは2キロメートル圏内なら1回当たり40元(約800円)だ。家にいる猫が1匹増えるごとに5元(約100円)ずつ加算する。薬を飲ませてほしい、ブラッシングをしてほしいなど特別な要求があれば、相応の金額を加算するという。

90後(1990年生まれ)の璇さんは昨年の春節からこの自宅訪問サービスを始めた。自分でも猫を飼っており、小遣い稼ぎにもなるので、今年も杭州にとどまって年越しすることにした。1月中旬に自分の住んでいる団地のオーナーグループやSNSプラットフォームにサービス提供の情報を送ると、すぐに多くの注文が舞い込んできた。ざっと計算してみたところ、春節連休の8日間でペットオーナーの自宅を延べ約100回訪問し、少なくとも5000元(約10万円)を稼ぎ出すという。

杭州出身の顧さんは璇さんよりもさらに「ベテラン」で、4年前からペットの自宅訪問サービスを提供している。顧さんは「よそのお宅に行って猫をかわいがることができ、自分の猫に缶詰を買うお金も稼げる。自宅訪問サービスの仕事はペット好きにとって楽しい副業だが、自分の休む時間を削る必要がある」と話した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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