人民網日本語版 2024年2月21日(水) 15時30分
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中国と米国の科学者が行ったゲノミクスの研究によると、現生鳥類の起源は恐竜時代までさかのぼれるということだ。
鳥類は現在の世界で種の多様性が最も高い陸生脊椎動物で、現生種は約1万1000種。その起源と進化はこれまで恐竜絶滅後と一般的に考えられていたほかに、恐竜時代に起源するとの考えもあった。中国と米国の科学者がこのほど行ったゲノミクスの研究は、新たな証拠によりこの観点を裏付けることとなった。現生鳥類の起源は恐竜時代までさかのぼれるということだ。新華社が伝えた。
同研究は中国科学院古脊椎動物・古人類研究所、江蘇師範大学、米ハーバード大学、ジョージア大学などの研究機関の科学者が共同で実施した。研究成果はこのほど、国際的学術誌「米国科学アカデミー紀要」にオンライン掲載された。
研究者は124種の鳥類ゲノム配列から2万5640の異なる遺伝子座のDNAの塩基配列データを抽出し、地質と歴史時代が異なる化石の記録と結びつけ、系統樹の構築、分子時計による進化時間の試算、種の多様性の分化ペースなどの分析により、現生鳥類の進化の歴史と軌跡を再構築した。
研究者は95%近くの現生鳥類の種の多様性をカバーする今鳥亜綱の中から新たな鳥類進化系譜を発見し、これを「水陸鳥類」と命名した。水陸鳥類は早期の研究で発見された陸鳥類と共に今鳥亜綱の2大系譜を構成している。
研究によると、今から約8700万年前の白亜紀後期に、この2大鳥類系譜は形成され、そしてたもとを分かち始めた。これは約6600万年前の恐竜絶滅よりもはるか以前のことだ。この発見は鳥類進化のタイムラインに関する新たな認識を生み出した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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