Record China 2024年3月6日(水) 9時0分
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5日、中国メディア・第一財経は日本のウイスキー輸出鈍化の背景について紹介する記事を掲載した。写真は日本のウイスキー。
2024年3月5日、中国メディア・第一財経は日本のウイスキー輸出鈍化の背景について紹介する記事を掲載した。
記事は、中国税関総署のデータによると、2023年の中国の日本産ウイスキーの輸入総額が前年比8.3%減の3億600万元(約64億円)となり、日本の税関が発表した最新のデータでも23年の日本産ウイスキーの輸出額が同10.7%減の約500億円と減少したことが明らかになったと紹介した。
そして、北京ウイスキーフェスティバルの創設者であり、北京享威文化科技の創業者の支彧涵(ジー・ユーハン)氏が、ウイスキーだけでなく日本の酒類輸出全体が減少傾向にあるとし、主に中国と米国という主要市場の消費減が要因の一つと分析したことを伝えた。また、英国のスコッチモルトウイスキー協会が2月に発表したデータによると、23年のスコッチウイスキーの輸出額が同9.5%減、輸出量は同19%減少したことを紹介するとともに、米国ワイン・スピリッツ卸売業者会のデータでも、アイリッシュウイスキーなどウイスキー類を中心としたスピリッツの売り上げが減少していることが明らかになったとした。
その上で、米国の酒類市場分析会社IWSRのコンサルティング部門責任者のロデウィクス氏が「記録的なクレジットカード債務、高金利、通貨の膨張、物価上昇、地政学的摩擦といった不安定要素により、昨年は消費者の間でネガティブな感情が広がっていた」と指摘する一方で、今後については「マクロ経済のファンダメンタルズが改善し始め、インフレ率が下がってくることで、消費は正常に戻り、力強い成長が続くと見ている」と予測したことを伝えた。
記事はさらに、中国税関のデータでは23年の日本からのウイスキー輸入量が同27.5%減の147万8000リットルで、輸入額に比べて減少幅が大きくなっていることにも言及。この現象について「中国の日本産ウイスキー市場で、高級路線と手頃な価格路線への二極化が進んでいる」という支氏の分析を紹介した。(翻訳・編集/川尻)
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