Record Korea 2024年3月12日(火) 6時0分
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韓国では現在、巨大な容器に通常の8倍の麺が入れられたカップ麺や、通常の6.6倍の重量のパンなどが目立つという。写真は8倍サイズの麺を発売したコンビニチェーンのGS25。
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韓国ではこのところ、巨大な容器に通常の8倍の麺が入れられたカップ麺や、通常の6.6倍の重量のクリームパンなど、食品業界で「巨食」戦略が目立つという。中国メディアの環球網は、状況を紹介し「巨食」がもてはやされる理由を分析する記事を発表した。
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韓国では1980年代から2010年までに生まれた世代が「MZ世代」と呼ばれる。昨年から目立つようになった「特大サイズ」の食品は、この「MZ世代」をターゲットにした商品とされる。例えば韓国のコンビニエンスストアチェーンのGS25は2023年に通常の8倍のサイズの食品を発売し、24年1月までに販売点数は200万点を超えたという。特に「8倍サイズラーメン」と「8倍サイズジャージャー麺」は発売と同時に人気を集め、即席麵の中での売り上げが1位と2位になり、従来型製品のシェアが「食われてしまった」ほどという。GS25はこの種の食品を長期的に販売し続ける意向とされる。
食品企業のSPC三立は、クリームパン発売60周年を記念して、通常の6倍から6.6倍の重さの500グラムのクリームパンを発売した。価格も通常の6倍だが「バースデーケーキにもなる」として人気で、一時は品切れになることもあった。
スターバックスは韓国進出24周年を記念して、887ミリリットルの特大サイズのドリンクや既存製品の5〜6倍の量のポップコーン、重さ1キロの菓子パックを発売した。
韓国で「特大サイズ」食品が流行している理由は二つある。まず景気後退が深刻化するほど、人々は大きなサイズの商品を好むようになる。次に、「特大サイズ」の食品を購入することでネットユーザーや周囲の人の注意を引くことができる。特に限定版の「特大サイズ」の場合には、差別化された体験を重視する若者の消費傾向に合致している。
韓国では物価の上昇が続いており、飲食関係も値上がりが続いている。韓国メディアの「亜洲経済」は7日、韓国における2月の外食価格の上昇率は物価の平均上昇率をさらに上回ったと報じた。
食品関連企業にとっても、材料やエネルギー関連のコスト上昇は厳しい状況をもたらす。どのような業界でも新規商品の開発は経営にとっての追い風をもたらすことが期待できるが、食品関連企業にとっては新規商品を開発するよりも「特大サイズ」を発売する方がコスト安で、しかもマーケティング効果も高い。そのため、「特大サイズ」の食べ物の流行は当面続くと見られている。(翻訳・編集/如月隼人)
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