Record China 2024年3月12日(火) 5時0分
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ロイター通信はこのほど、「西側の蒸留酒メーカーにとって中国の国酒への挑戦は至難の業だ」とする記事を配信した。
中国メディアの環球時報が7日、その内容を要約して伝えたところによると、記事はまず、「ウイスキーやブランデーに対する若い中国人愛飲者の高まる欲求を取り込もうとする世界的な酒造大手は、中国を代表する国酒である白酒の生産者との戦いで課題に直面している」と指摘した。
そして「ディアジオやペルノ・リカールなどの西側大手メーカーはこれまで、中国の高級品市場に焦点を当ててきたが、裕福な若年消費者の増加と飲酒傾向の変化により、自社製品の魅力がさらに広がる可能性があると考えている」とし、「ディアジオは、同社のウイスキーのターゲットについて、ハイエンド消費者だけでなく、拡大する中間層、ミレニアル世代、Z世代だとしているが、西側の同業者と同様に、若い消費者向けに独自の新製品を考案している白酒生産者の優位性を弱めようとするという課題に直面している」と伝えた。
記事は、ディアジオの中華圏担当マネジングディレクター、アトゥル・チャパルワル氏が「われわれの成長の余地は非常に大きい。中国では『家飲み』をする人が増えているが、ウイスキー専門バーやブティックで飲む人も増えている」との見方を示していること、ボストン コンサルティング グループの見通しによると、中国では2022年から30年までの間に中間層および富裕層の消費者数が8000万人増加し、人口の40%近くに達するとみられることを紹介した。
また、中国の蒸留酒市場に占める洋酒の割合はわずか3%程度であること、国際市場調査会社ユーロモニターによると、23年の白酒市場の価値は約1670億ドル(約24兆5490億円)であるのに対し、ウイスキー市場の価値の28億ドルは見劣りすることも取り上げた。
そして、「中国の酒造会社は若い消費者の需要に応えるために他の蒸留酒の提供にも力を入れている」とする知趣コンサルティングのゼネラルマネジャーで酒類アナリストのツァイ・シュエフェイ氏のコメントと、「中国の酒造会社の優位性は、市場シェアを拡大しようとする西側企業の成果がこれまでのところ限定的であることを意味している」とする輸入蒸留酒を中心とする酒販企業ゴサム・イーストの共同創業者、ダニエル・テイツリン氏のコメントも紹介した。(翻訳・編集/柳川)
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