Record China 2024年3月17日(日) 21時0分
拡大
河北省邯鄲市の農村部で13歳男子中学生が殺害されて埋められる事件が発生した。容疑者3人は同級生であり、「未成年者の犯罪に対する処罰を強化してほしい」との声が上がった。
(1 / 3 枚)
河北省邯鄲市の農村部で最近になり、13歳男子中学生が殺害されて農地に埋められる事件が発生した。容疑者として身柄を拘束された3人は同級生で、未成年の刑事犯罪に対しての責任追及の一つである14歳には、いずれも達していなかった。中国では「未成年者の犯罪に対する処罰を強化してほしい」との声が上がった。
【その他の写真】
殺害されたのは王子耀さんという少年で、父母は離婚して父に引き取られたが、父は都市部で仕事をしているので、祖父母の家で暮らしていた。おとなしく引っ込み思案な性格で、村内で大人に出会っても、自分から声をかけることはしなかったという。ただし叔母によると、家族や親族に対しては積極的で、会食をすると叔父に酒を注いだり、買い物に行くと店員と話したりしていた。
殺害されたのは10日とみられている。王子耀さんは日曜日なので家にいたが、祖母によると午後1時ごろに、同級生から食事と遊びに誘われたと言って家を出た。祖父は農作業に出て午後5時に帰宅したが、孫の王子耀さんは家にいなかった。そこで電話をかけたが、王子耀さんが持つ携帯電話は電源が切れていた。祖父は王子耀さんが外出した際に、携帯電話が充電を終えた状態だったことを覚えており、不審に思った。
さらに1時間しても王子耀さんは帰宅しなかったので、祖父らは探し始めた。学校の担任に尋ねたところ、担任は王子耀さんとよく遊んでいた生徒3人の名を挙げた。そこで3人の家を訪ねたが、いずれも王子耀さんとは会わなかったと答えた。
王子耀さんの家族は警察に、孫が行方不明になったと通報した。その後、監視カメラの10日午後2時ごろの映像に、教師が言った遊び仲間の3人が、王子耀さんと一緒にいる様子が記録されていたことが分かった。そこで3人に改めて事情を聞くと、「少しの間だけ一緒にいた」「王子耀さんは背の低い人が連れて行った」などと言い方を変え始めた。
そのころには、王子耀さんの父親の王士坡さんも戻っていた。王士坡さんと警察官は11日午前に学校に行って、王子耀さんと一緒にいた3人から事情を聞いた。王士坡さんによると、同級生が警察官の事情聴取に対して、王子耀さんを殺害したと認めた。ただしリーダー格の生徒は、その後に証拠が明らかになっても認めなかったという。
王子耀さんの遺体は、近くのビニールハウスの中に埋められていた。所持していた携帯電話に保存されていた電子マネーは引き出されていた。遺体の捜索時には周囲が立ち入り禁止になり、家族も様子を見ることはできなかった。警察は、叔父一人だけに王子耀さんの遺体を見せて確認してもらった。叔父によると、遺体は顔がひどく損傷していたという。
なお、容疑者3人はいずれも、都市部に出て仕事をする両親とは離れて生活していたという。
中国のネットでは、容疑者3人の行為は幼い者による犯罪とは思えず、未成年の犯罪に対する処罰を強化するよう求める声が上がった。
北京市内で法律事務所を営む呉少博弁護士によれば、年少者の犯罪に対する取り扱いについて「満16歳になれば、すべての刑事犯罪に刑事責任を負わねばならない。満14歳以上、満16歳未満の場合には、故意殺人や故意傷害について刑事責任を負わねばならない、満12歳以上14歳未満の者による故意殺人や故意傷害の場合には、人を殺害した場合と、特に残忍な手段により重傷を負わせて深刻な障害を負わせるなどの状況があり、さらに最高人民検察院の承認を経て訴追された場合には、刑事責任を負わなければならない」という。
呉弁護士によると、刑法には18歳未満に対する処罰を軽くすることが明記されている。また、犯行時に満18歳になっていなければ、死刑を適用することもできない。
未成年者の犯罪を研究している北京師範大学法学院の蘇明月准教授によると、満18歳未満の者に対する刑は最高でも無期懲役で、未成年者刑務所で服役するという。また、最高検察庁が訴追を認めなければ、行政が身柄を扱うことになる。その場合には「未成年者犯罪予防法」に基づいて、外部とは隔離された状態で矯正教育を受けることになるという。(翻訳・編集/如月隼人)
この記事のコメントを見る
Record Korea
2024/3/16
anomado
2024/3/15
人民網日本語版
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問い合わせ
Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら
業務提携
Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら
この記事のコメントを見る