2024年3月18日、韓国・マネートゥデイによると、2020年東京五輪で3冠に輝いたアーチェリー韓国代表のアン・サン選手が日本風飲食店を「売国奴」と批判したことに対し、店側の経営者が反発を示した。

アンは16日に自身のインスタグラムで、「韓国には売国奴がなぜこれほど多いのか」との文章と共に写真を投稿した。写真には空港の搭乗口の電光掲示板のような物が写っていた。これは、韓国・光州（クァンジュ）市内にある日本風居酒屋チェーン店のインテリアを撮影したものだという。

これを受け、同チェーンの経営者である韓国人男性は17日に自身のインスタグラムで反論した。男性は「（アン選手の投稿により）一瞬にして親日派の子孫、売国奴にされた」「少なくないメッセージが送られてきている。自分をはじめチェーンの店主たちに『売国奴、死ねばいい』などの誹謗（ひぼう）中傷も届いている」などと明かし、「店の仲間たち、店主たち、愛する人たちがこれ以上つらい思いをすることがないよう、この騒ぎの終息を心よりお願いします」と呼び掛けた。実際に、この店の関連インスタグラムなどでは「そんなに好きなら日本に行って暮らせ」「嫌なら日本で商売しろ」「アン・サン、ファイト」などのコメントが確認できたという。

一方で、こうした状況を引き起こしたアンに対し「韓国代表ともあろう人が、店を特定してインスタでおおっぴらに攻撃するとは」「売国奴という言葉をむやみに使うべきではない。名誉毀損（きそん）になるのでは」などと非難する書き込みも見られている。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「ばかばかしい。その論理でいけば中国料理店も、平壌冷麺の店も、ハンバーガーやピザ店もアウトだろ」「よくある中国料理屋さんは中国風のインテリアだけど、売国奴の親中主義者なのか？（笑）」「てっきり店内に旭日旗や天皇の写真でも飾ってあるのかと思った」「アン・サンは日本で開催された五輪に出場してメダルを取った。使っている道具は日本製。好きな飲み物は日本生まれのポカリスエット。ポケモンの縫いぐるみをはじめたくさんの日本のキャラクターを持っているそうだ」「東京五輪をボイコットし、日本製の物も使わずに生きてきたなら、こういう発言も認めるけど」「日本で試合があっても出るなよ」「日本を悪く言えば愛国者になれると思い違いをしているようだ」など、アン選手に否定的なコメントが多数寄せられている。（翻訳・編集/麻江）