Record China 2024年3月20日(水) 8時0分
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18日、中国メディア・科技日報は、次世代のリチウム・硫黄電池について、現在数時間かかっている充電がたった5分で完了する可能性があると報じた。
2024年3月18日、中国メディア・科技日報は、次世代のリチウム硫黄電池について、現在数時間かかっている充電がたった5分で完了する可能性があると報じた。
記事は、オーストラリア・アデレード大学の研究チームが次世代のリチウム硫黄電池に関する最新研究結果を国際的な学術誌「ネイチャー・ナノテクノロジーズ」で発表したと紹介。研究チームはリチウム硫黄電池の充放電速度を大きく左右する硫黄還元反応(SRR)について、炭素をベースとする鉄やコバルト、ニッケル、銅、亜鉛などの各種遷移金属電極触媒の詳細な分析を実施した結果、硫化物の濃度が高いほどSRRの反応速度が上昇することを突き止めたと伝えた。
そして、研究チームがこの結果を踏まえて炭素材料とコバルト亜鉛クラスターを含むナノ複合電極触媒を用いた電池を設計して実験を行い、電池1キロで2万6120ワットという非常に大きな出力重量比が得られたと紹介した。
記事は、高効率なリチウム硫黄電池についてスマートフォンやノートパソコン、電気自動車(EV)への利用が期待される一方で、充放電ペースが遅く、1回の充電に数時間かかる可能性があったと紹介。今回の研究結果は1回の充電を5分程度にまで大幅に短縮させることができ、エネルギー貯留技術が根本から変化するとともに、高性能な電池システムの発展を推進することになるだろうとした。(翻訳・編集/川尻)
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