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中国の若者の8割が「極少結婚式」を希望、伝統が大きく変化中―中国メディア

Record China    2024年3月24日(日) 22時0分

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派手な結婚式が通例だった中国で、若者の間では必要最低限の要素だけを取り入れた「極少結婚式」を求める声が高まっている。写真は中国での結婚式の様子。

中国人には、「結婚式はできるだけ盛大に」との考え方が強くあった。人間関係をとりわけ大切にする中国人にとっては、派手な結婚式をすることで、「家族としての体面」を示すことに直結すると考えられたからだ。しかし若い世代の間では、結婚式に対する考え方が大きく変化しつつある。中国青年報は19日付で、必要最低限の儀式だけで済ませる「極少結婚式」を望む若者が8割近くいたアンケート調査の結果を報じた。

同アンケートは中国青年報社社会調査センターがアンケート調査プラットフォームの問巻網と共同で行った。対象となったのは若者1251人で、回答者の78.4%が「極少結婚式」を支持し、64.2%が「極少結婚式」が盛んになっている理由を、若者が個性と自由を追求していることの表れとした。また63.4%が、従来型の結婚式に伴う大騒ぎを悪習とみなし、廃止すべきと考えていることが分かった。

日本などと同様に、中国でも結婚は当人だけでなく「家と家の問題」とする考えが強かった。そのため、親など年長の世代は「派手な結婚式」を望む傾向があった。中国青年報は、「極少結婚式」への支持が高かった背景には、若い世代の「発言権」が強まっていることがあると指摘した。

SNSなどの運営大手の騰訊による騰訊営銷洞察(テンセント・マーケティング・インサイト)が発表した報告書によると、現在の若者の結婚式の平均費用は新郎新婦の月収の8.8倍の17万4000元(約364万円)に達している。親などにとっては大金をつぎ込む結婚式により「体面を保てる」と感じられる一方で、若者は「札束を燃やしてしまうような見栄」に思えているようだという。

中国青年報社によるアンケート調査では、結婚式に欠かせないことを尋ねたところ「結婚の誓い」「指輪の交換」「新郎新婦の両親によるあいさつと改口(ガイコウ)」が上位に選ばれた。「改口」とは、新郎と新婦がそれまで相手側の親に対して用いていた「おじさん、おばさん」という呼称を「お父さん、お母さん」に変更する儀式だ。

また、結婚式から得たいものとしては、回答者の59.4%が「楽しくてリラックスした雰囲気」、50.3%が「素晴らしい思い出や記念」、50.0%が「個性的で幸せな体験」を挙げた。

中国で「極少結婚式」の普及にとって障害になっている状況として、前例や参考モデルが乏しいことがあるという。一方で、政治関係者の間では、「極少結婚式」を広めるための動きが出ている。人民日報も「極少結婚式」を支持して、「新郎新婦の選択を尊重し、愛を身軽にする」と題する論説記事を22日付で発表した。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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