中国メディアの揚子晩報によると、中国江蘇省無錫市浜湖区の裁判所は、購入したウイスキーの産地が日本で2011年3月に発生した福島第一原発事故に伴う輸入禁止地区に含まれるとして売り手に返金および10倍の賠償金の支払いを求めた原告側の訴えを支持した。

原告の男性は昨年10月、約2000元（現在のレートで約4万2000円）で購入したウイスキーを飲んだ後、産地が東京都であることに気付いた。購入した飲食店に問い合わせると、通販サイトで購入したものなので通販サイトに問い合わせるよう言われたため、飲食店側が責任逃れをしようとしているとして提訴していた。

浜湖区の裁判所は、東京都が福島第一原発事故に伴う輸入禁止地区に含まれることが国家市場監督管理総局などが発表した文書により確認されたとし、当該ウイスキーは食品安全基準を満たしていないと認定した。（翻訳・編集/柳川）