人民網日本語版 2024年3月26日(火) 8時30分
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中国の2023年の海洋経済が力強く回復し、量が増え、質も向上した。
中国の2023年の海洋経済が力強く回復し、量が増え、質も向上した。全国の海洋産業の総生産額は前年比6.0%増の9兆9097億元(約208兆円)に上り、その成長率は国内総生産(GDP)の成長率を0.8ポイント(p)上回り、GDPに占める割合は同0.1p上昇の7.9%に達した。
海洋経済は国民経済の成長率を0.4p押し上げた。23年の海洋経済の付加価値額を産業別に見ると、第一次産業が4622億元で海洋産業の総生産額のうち4.7%を占め、第二次産業が3兆5506億元で35.8%を占め、第三次産業が5兆8968億元で59.5%を占めた。
海洋製造業の成長率が全国の成長率を上回った。23年の海洋製造業の付加価値額は前年同期比7.0%増の2兆9861億元に上り、成長率は全国の製造業の成長率を2p上回った。そのうち海洋船舶工業は同17.6%増の1150億元で、船舶製造は先端化、スマート化、グリーン化の発展が着実に進み、製品が全面的に新たな発展の時期を迎えた。海洋工事設備製造業の発展が好調で、国際市場のシェアで世界トップレベルを維持し続け、通年での付加価値額は同5.9%増の872億元を達成した。中国内外の市場で中国の化学工業製品に対する需要が旺盛であることから、海洋化学工業は生産・販売が増加し、付加価値額は同10.0%増の4343億元に上った。
海洋サービス業が国民経済の成長を後押しした。23年の海洋サービス業の付加価値額は5兆8968億元で、GDPに占める割合は4.7%となり、国民経済の成長を0.3p押し上げ、国民経済の成長を後押しした。対人接触型のサービス業の回復が速く、海洋交通輸送産業の付加価値額は同8.5%増の7623億元で、沿海エリアの港湾の貨物処理能力は110億トンに迫った。海洋観光産業の付加価値額は同10.0%増の1兆4735億元で、個人の観光需要が開放され、複数のクルーズ船の港湾でクルーズ船の運航が再開した。
海洋のエネルギー、食料、水資源の供給能力が安定的に上昇した。億トン級油田「渤中26-6」などの探査で新たな発見があり、海洋の石油生産量は同5.8%増、天然ガス資源生産量は同9.1%増となり、海洋の原油増産量は4年連続で全国の原油総増産量の60%以上を占め、洋上風力発電の発電量は同17%以上増加した。質の高い海洋製品の供給能力が絶えず向上して、海洋の水産物生産量は同3%近く増の3500万トン超となり、国家級海洋牧場モデル区は前年より16カ所増えて169カ所に達し、沿海各地で深遠海養殖の設備製造と操業運営が絶えず新たな進展を遂げてきた。
海洋関連の消費が持続的に回復好転した。個人の消費需要が加速度的に開放され、海洋観光消費市場が大幅に回復し、23年の海上旅客輸送量は同122.3%増、海上旅客輸送総回転量は同125.4%増となった。海洋観光消費が多様化に向かい、さまざまな要素の融合した業態が次々に現れ、「エンターテインメント+海洋観光」や「博物館+海洋観光」などのモデルが新たな注目点になった。個人の飲食が徐々に高品質化・高度化し、海洋水産物消費市場における需要と供給が旺盛で、23年の全国水産物輸入額は同4.7%増加し、海洋水産物の価格も同3.9%増加した。
海洋固定資産投資の成長が好調だった。港湾建設の面では、1-11月の沿海エリア港湾への固定資産投資が実行ベースで同16.8%増の835億元に上り、成長率は前年同期を10.5ポイント上回り、港湾のグリーン化レベルとスマート化レベルがさらに上昇した。海を渡る高速鉄道の建設と海底トンネルの建設が持続的に推進され、総投資額が530億元の福州・アモイ高速鉄道、225億元の大連湾海底トンネルとその延長工事のプロジェクトが完了してそれぞれ開通し、複数の重要海洋工事プロジェクトの建設が新たな段階に入った。
海洋を経由した対外貿易が量が安定し質が向上した。23年は国際市場の需要低迷と国際地政学の不確実性など複数のリスク・課題に直面する中で、中国の海洋船舶工業は造船完成量、新造船受注量、手持ち工事量の3大指標で世界トップになり、製造した船舶は191カ国・地域に輸出され、輸出額は前年比で35.4%増加し、中国の新エネルギー自動車の輸出規模が大幅に増加するのに伴い、自動車運搬船の新造船受注量でも世界の82.7%を占めた。23年の沿海エリア港湾における国際航路コンテナ処理能力は同4%以上、対外貿易貨物処理能力は同10%近く、それぞれ増加した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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