2024年3月24日、韓国・文化日報は「韓国が大学医学部の入学定員を増やす方針なのに対し、日本では理工系学部の定員を大幅に増やすことが分かった」と報じた。

記事は日本経済新聞の報道を引用し、「日本の大学が24年度から4年間で理工系学部の入学定員を計1万1000人増やす」「デジタルや環境分野の人材を育成し国際競争力を高めることを目的とし、文部科学省が計画を承認した」「これに先立ち文部科学省は昨年、理工系学部の新設・増設を支援するため3000億円の基金を設立し公募を行っている」などと伝えている。

日本の1年間の学部卒業生のうち理学、工学、能楽を含む自然科学分野の学位取得者は約21万人。全学位取得者に自然科学分野が占める割合は35％で、英国（45％）や韓国、ドイツ（42％）を下回る。日本政府はこの数値を32年までに50％水準（31万人）に引き上げることを目標に、今回の理工系定員増を決めたという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「やはり日本は韓国より一枚上手だ。国家競争力を高めるものは何かをよく知っている日本は先進国だ」「政府はこういうことを日本から学ぶべきだ」「日本は医学部の定員を減らしているのに韓国は…」「韓国は日本とは逆に進んでいる。出生率減で学生の数が減っているのにみんな医者に育てたらこの国はどうなるんだ？」「日本は超高齢化社会、出生率は韓国の2倍、医者の比率が韓国と同じくらいでも、医師過剰を懸念して医学部定員を減らしている。日韓の医療は同水準で、共に世界最高水準だが、日本の経済力は韓国とは比較にならないほど豊かだ。今後の日本の流れをしっかり参考にして韓国の実情に反映させる必要がある」「日本は合理的で実用的な国だな。うらやましいよ」などのコメントが寄せられている。

その他、「韓国では医学部定員増の方針に反発した医療界と政府が対立し、結局必須の医療者をただ減らしてしまっただけ。無能な独裁政府だ」「理工系の人員が医学系に移ってしまうと、両方ともに満身創痍（そうい）になり、この国の地位が急落してしまうのではないかと不安だ」といった声も見られた。（翻訳・編集/麻江）