一昨年の脱税騒動で芸能界から姿を消した俳優ダン・ルン（●倫、●は「登」におおざと）。このほど、中国SNSで主演ドラマ「夜旅人」に関する書き込みが続出し、ファンの関心を引き寄せている。

このタイミングに関連の話題が盛り上がるきっかけとなったのは、同じく脱税騒動で作品がお蔵入りとなっていた女優ソン・ズーアル（宋祖児）の主演作「折腰」が間もなく配信できそうとの報道。年初にタイトルを「烽火紅綃」に変え当局の審査をパスしたと報じられた後、制作スタッフが「アフター・レコーディング作業終了」とネットに書き込んだことで、配信への期待感が高まっていた。

こうした中、ファンが注目したのは同じ境遇に立たされているダン・ルンと配信待機作「夜旅人」。上海の699号マンションを舞台に、1937年と2021年の時空を行き来しながらヒロインと恋に落ちるファンタジードラマだ。ダン・ルンは民国の弁護士、盛清譲を、女優ニー・ニー（倪妮）は現代のストイックなキャリアウーマンを演じている。ダン・ルンのルックスと雰囲気が民国の貴公子らしく、予告編がリリースされた時には圧倒的支持が寄せられた。

ファンからは「『折腰』がオッケーなら当然『夜旅人』も」「『夜旅人』が配信されたら爆ヒット必至」「動画配信サービス・愛奇芸（iQIYI）のメンバーシップ加入者が激増すると思う」「ダン・ルンの復帰と『夜旅人』の配信を望む」など待望のコメントが相次いだ。

その一方で、近年の中国では芸能界の脱税や違法薬物、不道徳などの問題を厳しく取り締まり、世論もそれに同調する傾向が強いので、本格復帰までまだ時間がかかるのではないかと思われている。（編集/RR）