台湾の幼稚園が園児の卒園旅行に日本行きを計画していることが、大きな話題になっている。台視新聞網など複数の台湾メディアが17日付で報じた。

当事者の保護者によると、ある台湾の幼稚園で卒園旅行が計画されており、行き先は二つのうちの一つを自分たちで選択する。一つは台湾の澎湖諸島や金門島への旅行、そしてもう一つが東京・大阪をめぐる日本旅行（どちらも7日間）だという。

保護者はSNSで「これまでに子どもを6回海外に連れて行ったが、毎回両親が一緒だった。今回は親の付き添いはないことが心配。同じような経験をしたことがある方がいれば、準備すべきことや安全対策など教えてください」とアドバイスを求めたとのこと。

台視新聞網の記事によると、台湾の私立の小中学校の卒業旅行で海外へ行くことは少なくないものの、幼稚園では非常に珍しいということで、ネットユーザーからは「幼稚園の卒園旅行で海外とかすごすぎる！」「子どもたちを連れて海外って、教師は度胸あるな」「幼稚園で日本なら中学ではフランスか？」「社員旅行よりも良いじゃないか」など驚きの声が上がった。

また、「私なら安心できない。幼稚園はさすがに幼すぎる」「海外で慣れなかったらどうするのか」「幼稚園のころの記憶ははっきり残らないし、もう少し大きくなってからでいい」「親が付き添うならいいと思う」との意見も寄せられたという。

この件について、旅行会社の関係者は「特殊なスケジュールのため（団体ではなく）個別にチケットを取らなければならない可能性がある」とし、費用については「航空券が2万5000台湾ドル（約12万円）、宿泊費が1万5000台湾ドル（約7万円）、観光バス・新幹線等の交通費、ガイドや添乗員、引率の費用なども含めた場合、1人当たり10万台湾ドル（約47万円）を超える可能性もある」と試算した。

台湾メディアの華視によると、台湾では過去にも卒園旅行で海外に出かけたケースがあったものの、その際は園が両親を招待したため一緒に思い出作りができたほか、教師の負担や保護者の心配を軽減させることができたという。（翻訳・編集/北田）