中国ポータルサイトの網易に22日付で掲載された記事によると、2019年にタイで夫に高さ34メートルの崖から突き落とされて奇跡的に一命を取り留めた中国人女性がこのほど、5年ぶりにタイに戻り、命の恩人に感謝の気持を伝えた。

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19年6月9日、当時妊娠3カ月だった女性は、タイ北東部ウボンラーチャターニー県のメコン川沿いにあるパー・テーム国立公園内の高さ34メートルの崖から夫に突き落とされた。女性は木がクッションになったことなどで奇跡的に一命を取り留めたものの、全身を骨折した。倒れていた女性を発見した観光客が公園の管理事務所に連絡し、駆けつけた救助隊員4人が女性を病院に搬送した。お腹の子どもは助からなかった。

女性は当初、警察に対して「めまいがして崖から落ちた」と話していたが、その後の調べで中国人の夫が突き落として殺害しようとしたと告白。夫は入院中の女性に「しゃべったら殺す」などと言って脅していたという。夫は同17日に女性の見舞いに訪れたところを警察に逮捕された。妻を殺そうとした動機は、妻の莫大な財産と保険金を得るためで、タイの最高裁は夫に懲役33年4月の判決を言い渡した。

数年にわたる理学療法を経て今月20日にタイに戻った女性は、同公園を訪れ、救急隊員4人と面会し、涙ながらに感謝の気持ちを伝えたという。（翻訳・編集/柳川）