Record China 2024年5月18日(土) 20時0分
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香港英字メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポストにこのほど、「一般にはあまり知られていない万里の長城に関する興味深い事実」について伝える記事が掲載された。
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中国メディアの環球時報によると、香港英字メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポストにこのほど、「一般にはあまり知られていない万里の長城に関する興味深い事実」について伝える記事が掲載された。
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記事は「世界七不思議の一つである中国の万里の長城は多くの人にとって新しい情報となるかもしれない興味深い事実が満載だ」とし、まず「生きた皮膚」に守られていることを挙げ、「藍藻(シアノバクテリア)やコケ、地衣類、微生物叢(マイクロバイオーム)によって作られた『生きた皮膚』の層によって保護されている。昨年発表された研究によると、この層が長城の耐久性を確保する上で重要な役割を果たしている」と伝えた。
次に、長城沿いで明の時代(1368~1644年)の手榴弾が見つかったことを取り上げ、「火薬は中国の最も有名な発明の一つであり、中国軍が最も貴重な建造物を守るために火薬を使用するのは当然だ。考古学者らは昨年、長城沿いで約60個の原始的な手榴弾を発見した。その歴史は明の時代までさかのぼることができ、武将の戚継光(せきけいこう)が普及させた」と紹介した。
さらに、全距離を走破したファミリーがいることも紹介し、「徒歩で18カ月かかるとされるところを、中国在住のある外国人兄弟は、父親の足跡をたどって、3262キロメートルを131日で走破した」と伝えた。
また、「壁の一部は防御としてあまり役に立たない」とし、長城は単一の構造物ではなく、数千年にわたって構築された重なり合う壁で、構造間に大きな隙間があるのが特徴であること、長城は中国北部の内モンゴル自治区の広大な地域を横切って伸び、モンゴルにまで達し、その区間は「モンゴル弧」とも呼ばれること、モンゴル弧は中国の北半を支配した女真族の征服王朝の金(1115~1234年)がモンゴル人の侵略を防ぐために急いで建設したものとする説もあるが、最近の仮説によると、モンゴル内の遊牧部族の移動を管理するために設計された監視構造物であることなどを伝えた。
記事によると、長城での戦いといえば、その多くは近代以前のものを想起させるが、日中戦争でも長城の東端に位置する要塞の山海関(さんかいかん)が重要な役割を果たした。
記事は、長城建設に徴用された夫に冬衣(ふゆぎ)を届けるため長城にまで行った妻の孟姜女(もうきょうじょ)が、夫の死を知って泣き続けると長城が崩れて夫の死骸が出現したとする中国の民間伝説が、2006年に最高行政機関である国務院によって第1弾の国家級無形文化財遺産に列せられたことも紹介した。(翻訳・編集/柳川)
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