根強いデマ「航空会社は赤色の荷物を優先して扱う」―台湾メディア

Record China    2024年5月24日(金) 20時0分

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台湾メディアの中時新聞網は、最近になりインターネットで話題になった「航空会社は赤色の荷物を最初に扱う」という情報を追跡する記事を発表した。

台湾メディアの中時新聞網は今月18日、最近になりインターネットで話題になった「航空会社は赤色の荷物を最初に扱う」という情報を追跡する記事を発表した。

インターネットでは、4月19日に投稿配信された「航空会社がなぜ最初に赤い手荷物を出荷したか分かる?」という見出しの短編動画が注目を集めた。同動画には5月18日までに、閲覧回数が7600万回を超えた。寄せられたコメントの中には「赤い箱が最も目立つからだ。貨物室の奥に置くことで、荷物を運ぶ際の作業過程を識別しやすく、見落としを防ぐことができる」という主張もあった。同コメントには10万個以上の「いいね」が寄せられた。米紙ニューヨーク・ポストも15日付で同話題を取り上げ、多くのユーザーが「赤色の荷物の優先」を合理的と考えていると紹介した。

一方で、航空会社や関係者は「全面否定」している。KLMオランダ航空は4月26日付で、動画投稿サイトの公式アカウントを通して、「赤い荷物を最初に取り扱う」との情報を「でたらめ」と批判した。同投稿の閲覧回数は22万回を超えた。

KLMの広報担当者は取材に応じて、「赤色の荷物優先説」について「意図的に誤解を与え、あるいは意図的に偽の情報を提供するもの」と評し、さらに「作業員が色でトランクを分類するだけの時間の余裕とスペースはない」と説明した。

空港の駐機場で5年間働いてきたとする人物も「仮に、荷物を扱う際に頭を使って色に基づいて処理するのに時間を費やしていたら、私は今も2015年以前の荷物を処理しきれていないかもしれない」と、揶揄(やゆ)する文章を投稿した。

航空会社が貨物や荷物を機内に搭載する際に、一般的に真っ先に考慮するのは重量バランスという。バランスが取れていないと、飛行姿勢の制御が難しくなるなどで、航空機の運航に支障が出る可能性があるからだ。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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