Record China 2024年5月30日(木) 22時0分
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台湾のエンタメ・美容サイトのBEAUTYは26日、日本の人気アニメ「葬送のフリーレン」の見どころや名言を紹介する記事を掲載した。
台湾のエンタメ・美容サイトのBEAUTY(美人圏)は26日、日本の人気アニメ「葬送のフリーレン」の見どころや名言を紹介する記事を掲載した。(本記事はネタバレを含みます)
同作は山田鐘人氏(原案)とアベツカサ氏(作画)による漫画が原作。1000年以上生きるエルフの魔法使いである主人公フリーレンが勇者ヒンメル、戦士アイゼン、僧侶ハイターといった仲間たちと共に魔王を倒し、10年に及ぶ冒険の旅を終えたところから始まる。そして50年後、かつての仲間の死に直面したフリーレンが、人間について知ろうと新たな旅に出るという物語だ。
記事は同作の一つ目の見どころとして「終わりから始まる」ことを挙げ、「勇者が魔王を倒すというストーリーは珍しくないが、同作が突出しているのは魔王を倒す過程ではなく、その後を描いているところ。50年ぶりにそろって流星群を見た後にヒンメルが死に、情に薄かったフリーレンが葬式で涙を流してヒンメルを知ろうとしなかったことを後悔し、己を救済するための旅に出るというのが物語の主軸になっている」と解説。「魔王討伐もヒンメルの死も終わりのように見えるが、フリーレンにとっては新たな始まりであり、その点が視聴者の共感を呼んでいる」と論じた。
二つ目は「思い出が交差する演出」だとし、「同作が最も特別なのは随所で『勇者ヒンメルの死から〇〇年』という数え方をするところ。これを、『フリーレンによる亡き夫の回顧録』だと冗談交じりに笑う人もいるが、作中の回想シーンを通して勇者一行が10年の間に経験した冒険や忘れられない温かい時間、ヒンメルがどんな人物であったかをのぞき見ることができると同時に、こうした記憶の断片からフリーレンが徐々に変化していく様子を見ることができる」と述べた。
三つ目は「感情に鈍感なフリーレンと純愛勇者ヒンメル」だとし、「ヒンメルは初回で死亡するが、ファンはフリーレンの回想を通じてカップル感を楽しんでいる。フリーレンはその圧倒的に長い寿命ゆえに時間や感情の知覚が他者よりも鈍感であり、ヒンメルの一生をかけた片思いにまったく気づいていなかった。ヒンメルはずっとフリーレンを想っており、口には出さないが行動で表現することは何度もあった。仲間の死後もフリーレンが孤独にならないように像を立て、フリーレンが適当に選んだ指輪を片膝をついて指にはめてあげ、『重要ではない』物品をフリーレンのために生涯大切に保管していたヒンメルは、温かすぎるとしか言いようがない。鈍いエルフと愛情深い勇者の組み合わせが胸キュンだ」と評した。
記事はこのほかの見どころとして、「かわいくて癒される登場キャラクターの萌え顔芸」「実力派の制作陣による緻密で美しい映像としっかりした絵コンテ・脚本」「衝撃的で流れるような魔法によるバトルシーン」「YOASOBIとmilet(ミレイ)による豪華な主題歌」を挙げた。
記事は、同作キャラクターたちの心にしみる名言を列挙した。
フリーレン「魔法は探し求めている時が一番楽しいんだよ」
フリーレン「ただの偶然に過ぎないことだけれども、ヒンメルたちと出会わせてくれたのは先生が教えてくれた“くだらない魔法”だよ」
フェルン「必要なものは覚悟だけだったのです。必死で積み上げてきたものは決して裏切りません」
ヒンメル「いいじゃないか、偽物の勇者で。僕は魔王を倒して世界の平和を取り戻す。そうすれば偽物だろうが本物だろうが関係ない」
ヒンメル「君が未来で一人ぼっちにならないようにするためかな。おとぎ話じゃない。僕たちは確かに実在したんだ」
アイゼン「頑張った者はみんな戦士だ」
アイゼン「怖がることは悪いことではない。この恐怖が俺をここまで連れてきたんだ」
ハイター「あなたの中にも大切な思い出があるとすれば、死ぬのはもったいないと思います」
記事は、「10年の冒険という人生の100分の1にも満たない時間がフリーレンを大きく変え、周囲の人を理解しようとするようになった。同作は、時の流れの残酷さや人と人との絆がどれほど大切かということを、温かくゆっくりとしたリズムで訴えかけてくる。過度に扇情的な表現は用いず、そっと涙腺を動かす。これがフリーレンの独特の魅力なのかもしれない」と評した。(翻訳・編集/北田)
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