孤立状態で生きる日本、韓国、香港の若者に海外メディアが注目「経済的圧迫・完璧主義・核家族が影響」

Record Korea    2024年5月30日(木) 6時0分

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26日、韓国・ソウル新聞は「米CNNが、社会的関係を断絶し情緒的に孤立した状態で生きている韓国、日本、香港の『引きこもり』の若者たちについて報じた」と伝えた。資料写真。

2024年5月26日、韓国・ソウル新聞は「米CNNが同日、社会的関係を断絶し情緒的に孤立した状態で生きている韓国、日本、香港の『引きこもり』の若者たちについて報じた」と伝えた。

CNNは「縮こまる人生:アジアの若者たちが世間と距離を置く理由」と題する特集記事を掲載した。まず日本の場合、早くから「引きこもり」の若者の増加が社会問題化しており、現在は150万人に達する。引きこもり問題には生活費の高騰、上がらない賃金など広範囲な経済問題が反映されているとしている。

専門家によると、日本では「職を失ったり、病気の親を介護したりした後、ひきこもりになるケースが多い」「『外で一生懸命働け』という男性だけに加えられる圧力のせいで、特に男性が社会的孤立の危険にさらされている」という。親の介護のために実家に戻り、「一人息子なので介護や家の管理についての圧迫感を強く抱いた」結果、35歳から5年間、引きこもり生活を送っていたという男性の話も紹介している。

香港では、引きこもりの若者は最大5万人に達すると推計されている。専門家によると、その大部分が中高生で、10代の初めで引きこもりになるケースも増えているとしている。

韓国の場合、2022年現在、19~34歳人口の2.4%(全国24万4000人規模)が引きこもり生活を送っていると把握されている。高麗大学心理学科のホ・ジウォン教授は「MZ世代(1981~2012年生まれの若者)に属する多くの若者に『完璧主義的な心配』をする傾向が見られる」と指摘している。

また、GL青少年研究財団のユン・チョルギョン常任理事は「かつては大家族で兄弟姉妹も多く、関係を結ぶ方法を学ぶことができたが、生活環境が変わり、以前に比べて共同体的な関係形勢の経験が少なくなった」とし、引きこもり問題は核家族化と関係があると分析している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「勇気を出して外野世界に踏み出してほしい」「出てこなくていい。出てきたら地獄だ」「YouTubeTikTokを見て、『自分はなぜこうなんだろう』と思うんだよね。でもユーチューバーも映えるように撮ってるだけだよ」「親もいつかは死ぬ。食べていくためには外で働かないと」「こういう人たちよりつらい環境の中で地獄のような社会と闘いながら懸命に生きている若者も多いよ」「自分もお金さえあればずっと家にいたい」「全てを投げ出して身を隠したい時ってあるよね」「なぜか分からないけど死にたいと思ったり、ただ暗い部屋に閉じこもってこのまま消えてしまいたいと思ってたことがある。まるで生きたしかばねだった。今は故郷で家族と暮らして、簡単な仕事もしていて、周りからは明るくなったねと言われるよ」など、さまざまなコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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