人民網日本語版 2024年5月28日(火) 17時30分
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中国で初となる5都市をつなぐ総延長距離258キロの都市間鉄道が26日、広東省で開通した。
中国で初となる5都市をつなぐ総延長距離258キロの都市間鉄道が26日、広東省で開通した。最高時速は200キロで、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、マカオ両特別行政区によって構成される都市クラスター)の東西を貫通する重要な交通大動脈となっている。
広仏南環都市間鉄道(仏山西駅—番禺駅)と仏莞都市間鉄道(番禺駅—東莞西駅)が26日に開通し、それぞれ運営中の莞恵都市間鉄道(東莞西駅—小金口駅)、仏肇都市間鉄道(仏山西駅—肇慶駅)と連結。広東省西部の肇慶市から東部の恵州市までを繋ぐ都市間鉄道4本がつながり、広州、仏山、肇慶、東莞、恵州の5都市を貫通する交通大動脈が完成した。総延長距離は258キロで、計39駅あり、便利でスピーディーな交通網が形成されている。今回の開通で、広州市の番禺駅から仏山、東莞までの所要時間は30分、肇慶、恵州までの所要時間は1時間となった。
この都市間鉄道は全線で地下鉄と同じ運営スタイルが採用されているというのが従来の都市間鉄道との最大の相違点で、革新的ポイントでもある。例えば、交通カードをかざしたり、スマホを使ってQRコードをスキャンしたりするだけで改札口を通過することができる。そして、中国では通常、普通列車に乗車する場合は、事前にチケットを購入して、指定の列車番号の列車に間に合うように計画を立て、座席番号を確認して乗車する必要があるが、この都市間鉄道は地下鉄に乗るように、駅に着いてから切符を購入し、すぐに乗ることができる。
この都市間鉄道のマークや駅のアナウンスなども地下鉄とよく似ている。唯一の違いは、速度が地下鉄は時速60キロであるのに対して、この都市間鉄道は時速200キロである点だ。そのため、規模が大きく、距離が長く、スピードも速い「増強版地下鉄」とも称されている。データによると、粤港澳大湾区に属する中国の9都市では、1日平均延べ600万人が都市をまたいで通勤している。開通初日には、1本目の列車に乗ろうと多くの市民が駅に押し寄せ、乗車した客の中には鉄道建設者の姿もあった。粤港澳大湾区一体化は今後も列車のように加速しながら前進していくことになるだろう。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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