閉店ラッシュ起きた中国大手スーパー・大潤発の運営会社、上場以来最大の赤字額に

Record China    2024年6月1日(土) 22時20分

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30日、米華字メディア世界新聞網は、中国大手スーパーマーケットチェーンの大潤発を運営するサンアート・リテールが大幅な赤字を出したと報じた。写真は大潤発。

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2024年5月30日、米華字メディア世界新聞網は、中国大手スーパーマーケットチェーンの大潤発(RTマート)を運営する高鑫零售(サンアート・リテール)が大幅な赤字を出したと報じた。

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記事は、高鑫零售の2024年3月期決算報告で、売上高が前年比13.3%減の725億6700万元(約1兆5700億円)となったほか、最終損益が前期の黒字から16億500万元(約360億円)の赤字に転落し、11年の上場以降で最大の赤字になったことが分かったと紹介。小売商品収入も同13.8%減の694億3100万元(約1兆5000億円)となっており、同社が不採算店舗や閉鎖店舗と出店予定店舗の資産減損、のれん代減損のほか、顧客の買いだめ心理が薄れ客単価が下落したことなどを業績不振の原因に挙げたことを伝えた。また、大潤発は昨年より大規模な店舗閉鎖を行っており、24年3月までの1年間に20の大型店舗を閉鎖したとしている。

大潤発

その上で、同社の財務報告書からは業績不振脱却に向けて従業員の解雇によるコストの低減と効率化を図ったことが見て取れるとし、23年3月時点で10万7785人いた従業員数が24年3月には8万6226人と約20%に当たる2万人以上の人員削減を行っていたことを指摘。その一方で、従業員の福利厚生費は100億6600万元(約2200億円)から95億5800万元(約2100億円)と5%程度しか減少しておらず、人員削減が賃金の低い末端従業員主体であったことがうかがえ、コスト削減や効率化の成果は定かではないとの認識を示した。

記事はまた、大潤発がここ数年、会員制店舗の出店に力を入れており、同社にも会費収入がもたらされているものの、24年3月期の会員収入はわずか1600万元(約3億4600万円)と売上高全体の1%にも届いておらず、会員制店舗の展開が同社の経営回復を後押しする存在になっていないことを併せて伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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