牛肉が豚肉より安い!中国で異例の事態―香港メディア

Record China    2024年6月3日(月) 12時0分

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2日、香港メディア・香港01は、中国本土で牛肉価格が大幅に下落して豚肉よりも安くなる異例の状況になっていると報じた。

2024年6月2日、香港メディア・香港01は、中国本土で牛肉価格が大幅に下落して豚肉よりも安くなる異例の状況になっていると報じた。

記事によると、中国農業農村部のデータで、1月に1キロ当たり80.41元だった中国食品卸売市場の牛肉平均価格が76.36元で5%下落した。5月に入るとさらに下落が進み、同31日には同61.81元にまで下がったという。

山東省済南市の卸売市場にある牛肉店店主は「数十年この業界に携わっているが、ここまで牛肉価格が下がるというのは見たことがない。過去にも値下がりはあったが、今年のように長期化して下落幅が大きくなることはなかった」と語った。この卸売市場では牛肉と豚肉が1キロ当たり56元前後とほぼ同価格になっているそうで、価格下落により牛肉販売量が増えており、従来よりの倍ぐらいは増えていると語る業者もいたとのこと。

また、浙江省杭州市でも同様の現象が発生しており、業者からは「今年の牛ステーキ肉の価格は、トンテキ用の肉より安い」との声さえ聞かれるという。

一方、山東省の飼育業者は「1頭育てるのに2000元余りの損が出る」と語るなど、牛肉価格の急落が肉牛飼育農家の経営を直撃しており、多くの業者が牛を売って出稼ぎに出始めている。業者からは「輸入牛肉が国内市場に入って価格競争が始まり、安い値段でしか売れなくなった」という声が上がっているという。

記事によると、牛肉価格の下落について専門家は、国内の肉牛飼育量、出荷量が増えたこと、輸入牛肉が大幅に増加したことの要因が重なって生じていると分析しつつ、「このまま下がり続けることはない。価格が下がりすぎて家畜業者が飼育数を減らす、あるいは飼育をやめることによって供給量が減り、市場は調整局面に入るだろう」として今年下半期には値下がりが止まり、上昇に転じるとの見方を示した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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