中国の月探査機「嫦娥6号」が月の裏側でサンプルを採取

CRI online    2024年6月4日(火) 17時50分

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中国の月探査機「嫦娥6号」が月の裏側でサンプルを採取しました。

中国の無人月探査機「嫦娥(じょうが)6号」の着陸機(ランダー)と上昇機(アセンダー)の結合体が北京時間2日午前6時23分、月の裏側の「南極エイトケン盆地」内に着陸しました。計画に基づき約2日の日程で月の裏側から約2キロのサンプルを採取して地球に持ち帰ることになっています。

「嫦娥5号」のミッションと同じ、月の裏側でのサンプル採取に当たって、「嫦娥6号」もドリルとロボットアームという2種類のサンプル採取方法を取りました。ドリルは長さ2.5メートルで、特殊な超硬合金製で、全部で3層構造になっており、最外層は回転して進むドリルパイプです。ドリルパイプにくっついているのはサンプルを採取するためのチューブです。チューブの外側は、長い袋で包まれていて、ドリルビットが下へ進むと、袋がチューブにしたがって下へ動き、ボーリングコアは袋の中に詰められ、このプロセスはまるで「靴下を履く」かのようです。サンプル採取を終えた後のコア採取袋は、巻きつく状態で、ドリルの密封装置に格納されます。

一方、月面でのサンプル採取はロボットアームによって実施されました。ロボットアームの長さは伸張時に3.7メートルに達し、120度の範囲内で月面でのサンプル採取をおこない、連続して複数回のサンプル採取が可能です。ロボットアームにはサンプル採取用の装置が搭載されており、片方は掘削、シャベル、把持という三つの機能を兼ね備えていて、粒子の細かい土壌の場合は直接掘削し、小さな石の場合はシャベルで掘削することができるほか、より大きな石を握り持つこともできます。また、もう片方は、比較的硬い岩などを浅く削ってサンプルを抽出することができます。採取したサンプルは、一旦密封装置に入れられますが、作業終了後に、ランダーから引き出され、アセンダー上部にある密封包装装置に置かれ、包装されるということです。(提供/CRI

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